連日、くら寿司やビッグエコー、さらにすき家やはま寿司がいわゆる「バカッター」によって炎上し、運営会社が謝罪するという事件が勃発しています。
しかし、私個人としてはこんなことはどうでもいいと言ってしまえるほど、「かっぱ寿司」が行っているキャンペーンの方が大問題だと思っています。
「くら寿司」のショッキング流出動画 さばいた魚をゴミ箱に捨てたと思ったら……現在大炎上中!
「くびかくご」動画ですき家のバイトがまたバカッターに ゼンショー「深くお詫び申しあげます」
もう知っている方も大勢いらっしゃると思いますが、いまかっぱ寿司は「YouTuber 応援キャンペーン」なるものを開催しています。
その趣旨とは、「お店で楽しくお寿司を食べて欲しいという思いから、現在多くの人々を笑顔にさせているYouTuberを応援します」とあり、専用応募フォームから申し込むと、寿司の食べ放題などを無料で提供するというものです。
ここまで聞いていると「何がダメなんだよ」と思うくらい、素敵な企画ですよね。
しかし、このキャンペーンに応募するには”とても厳しい条件”が課せられているのです。それは、
1、応募対象者は、チャンネル登録者10万人以上のYouTuberまたはVTuber
2、東京都内の店舗のみ
3、取材から1ヶ月以内に動画投稿し、指定の連絡先に報告することが義務
4、日時、店舗、動画の内容によっては、断ることもある
5、取材は月曜から金曜の11〜18時に限る
6、キッチンの撮影は基本的にNG
さて、みなさんはこれを読んでどのように感じましたか? 企業として真っ当だと思いましたか? 私は、
人を馬鹿にしている会社だな!!!!
と憤りを感じました。明らかに、人を安くコキ使ってやろうという魂胆が見えています。ここで働いている方々に同情さえ覚えました。
まず、YouTuberが10万人の登録者数を獲得するのに、どれだけの時間と労力が必要なのかを丸っきり理解していません。10万人を超えると、YouTubeから銀の盾がもらえることをみなさんはご存知ですか? 世界的企業のGoogleから「あなたは素晴らしい」という称号を与えられた人なのですよ。
つまり、企業が頭を下げてお願いするほど影響力のある人たちであり、その食べ放題とやらの1,580円をタダにするから宣伝しろやというのは、正直ケンカを売っているとしか思えないのです。かっぱ寿司運営側は、この10万人という数字をまったくもって理解していないのではないでしょうか。
「1,580円おごってやるんで応募してこい、ステマしろや」
とケンカを売った挙句、「1ヶ月以内にアップしろ」「報告は義務」「場所も時間もこっちが決める」というのは、恐ろしいほどの厚顔無恥。正直、絶対一生行かねえ! と思ってしまいました。
私なんかがこれほどイラッとしているんです。他の人も怒っていないのかな? と調べてみると、出るわ出るわ、いろんな方が怒りの動画を投稿していました。
それにしても、このキャンペーンに乗っかって、きちんとステマ動画を作っているYouTuberもいますが、なんて節操がないんでしょうか。馬鹿にされていることに気付いていないのでしょうか。デカキンさんにはガッカリですよ。
最後に付け加えておきますが、私のYouTubeチャンネルはやっと1000人を越えたレベルなので「おまえが怒っても意味ねえだろ!」というお叱りは甘んじてお受けいたします。(文◎岡本タブー郎 @BLACKザ・タブー)