「こんな田舎でまさか」=院内閑散、不安と困惑―医師ら感染の病院・新型肺炎

新型コロナウイルスへの感染が確認された男性外科医が勤務する済生会有田病院(和歌山県湯浅町)では14日、朝早くから職員が対応に追われ、来院者からは不安と戸惑いの声が上がった。

 同病院では、薬の処方を除き同日から外来を休止。本館の正面玄関は閉鎖され、時間外出入り口で、マスクを着けた職員らが来院者への対応に当たった。

 内科に通院しているという近所の無職女性(64)は、外来休止を知り、「がっかりですね。こんな田舎でまさか」と困惑。大阪府に暮らす孫と会う約束もキャンセルしたといい、「もしうつったらあかんから。せっかくみかんを用意していたのに」と肩を落とした。

 同病院では、受診した男性患者の新型ウイルス感染も確認された。地元の無職女性(84)は、院内感染の不安を抱えつつも、「ここしか行くところがない」と話した。

 薬の処方を受けた同県有田川町の主婦高垣朱美さん(66)は、「いつもは(院内に)20~30人患者がいるが、きょうは2~3人しかいなかった」と閑散とした病院の様子を語った。

 同病院は、

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