「さっぽろスイーツ2011」グランプリ発表

 札幌をスイーツの街としてアピールしようと実施されている「さっぽろスイーツ2011コンペティション」のグランプリ作品が7日、発表され、札幌市中央区の札幌グランドホテルで表彰式が行われた。
 このイベントは、札幌洋菓子協会や札幌商工会議所などからなるスイーツ王国さっぽろ推進協議会が主催して毎年開かれているもので、今回が6回目となる。プロのパティシエが出品した作品を消費者代表が審査するのが特徴で、今年は生洋菓子部門に73作品、ギフト菓子部門に28作品の応募があった。審査の結果、生洋菓子部門はもりもと(札幌市豊平区)の今(こん)伸五さんが考案した「さっぽろはちみつババロア」、ギフト菓子部門は北華楼(北海道砂川市)の奥山聖(さとる)さん考案の「さっぽろビアパイ」がグランプリに選ばれた。
\ 「さっぽろはちみつババロア」は、全国でもトップレベルの生産量を誇る北海道産のハチミツを使い、ハチミツの甘さと果物の甘酸っぱさが絡まった豊かな味わいのスイーツとなっている。一方、「さっぽろビアパイ」は、札幌名物のビールに合うスイーツとして考案され、札幌産のタマネギ「札幌黄」を生地に練り込んだパイに大麦麦芽をトッピングし、タマネギの甘さの中にさくさく感とプチプチ感が同時に味わえる食感が特徴だ。グランプリ作品は4月以降、洋菓子店などで順次、販売される。
 審査委員長を務めた上田文雄札幌市長は「北海道でとれた生産物に付加価値をつけて高めるという努力をしているところだが、このコンペティションでその動きが広まりつつある。中でもビールとスイーツをマッチングさせようという意欲はかけ算の発想で、うれしく思う」とコメント。
 グランプリを受賞した今さんは「ハチミツの甘さをどのように食べやすくするかに力を注いだ。まだまだ未熟だが、努力して腕を磨きたい」。また奥山さんは「在来種のタマネギの札幌黄を使うことで、消費の拡大、生産者が元気になるようにとの思いを込めた。今年の夏は、このスイーツで大通公園のビアガーデンで乾杯をしてほしい」と喜びを口にしていた。

タイトルとURLをコピーしました