結婚前に妊娠する、いわゆる「できちゃった婚」で第1子の生まれた割合は25.3%に上ることが9日、厚生労働省の人口動態統計特殊報告で分かった。10代では81.5%に達し、東北や九州で多い傾向も明らかになった。
報告によると、2009年に生まれた第1子のうち、結婚前の妊娠で生まれた子どもの割合は前年より0.2ポイント低下し25.3%だった。母親を年齢階層別にみると、割合は若い女性ほど高く、15~19歳で81.5%、20~24歳で63.6%、25~29歳で24.6%、30~34歳で12.1%など。
全体の傾向は近年横ばいで、昨年については20代以降で前年より低下したが、10代後半は0.8ポイント上昇していた。
都道府県別では、沖縄の38.2%が最も高く、佐賀33.3%、青森32.4%などの順。最も低いのは滋賀21.6%で、愛知、神奈川が続いた。東北は表の通りで、宮城の27.8%が最も低かった。
一方、妻が第2子を産む平均年齢は1994年に29.7歳だったが、09年ではちょうど同じ平均年齢で第1子を産んでおり、晩産化の傾向が顕著となった。
30歳で出産未経験の割合は、53年生まれで18.0%だったが世代を追うごとに増加。71年生まれでは48.9%、74年生まれは51.5%に達し、第2次ベビーブーム(71~74年)に生まれた女性の約半数が、30歳の時点で子どもを産んでいないことが分かった。