「どん兵衛」ヒットで最高益 日清、“内食回帰”が追い風

 日清食品ホールディングス(HD)が13日発表した2010年3月期連結決算は、最終利益が前期比29・0%増の204億円となり過去最高を更新した。節約のため家庭で食事を取る「内食回帰」で即席めんの販売が伸びたほか、小麦価格など原材料価格の下落もコスト改善に寄与した。
 売上高は同2・5%増の3711億円、本業のもうけを示す営業利益は16・1%増の273億円と増収増益を確保した。国内ではカップそば・うどん「どん兵衛」シリーズのめんの改良や、新製品「太麺堂々」などがヒットを飛ばし、海外での販売も好調だった。
 11年3月期の業績予想は、売上高が前期比5・1%増の3900億円、営業利益が同26・2%増の345億円、最終利益は同7・3%増の220億円の増収増益を見込む。即席めんの好調が続くとみている。
 同日、会見した中川晋専務は「大型の新製品を発売するほか、既存製品の販売強化に着実に取り組みたい」と述べた。

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