「はらこめしの日」PR川柳、最優秀賞は8歳 「はらこめし だてなわたりの おもてなし」

宮城県亘理町は町が定めた「はらこめしの日」の8日、町発祥の郷土料理はらこ飯をテーマに詠んだ川柳の入選6作を発表した。亘理小3年菊地咲絢(さや)さん(8)の「はらこめし だてなわたりの おもてなし」が最優秀賞に輝いた。

 町役場で表彰式があり、山田周伸町長から賞状を受け取った菊地さんは「おばあちゃんの作るはらこ飯が大好きなので、亘理以外の人に(はらこ飯を)食べて好きになってもらいたいという気持ちを込めた」と笑顔で語った。

 式の後、菊地さんと山田町長は、藩制時代に地域を治めた亘理伊達家の初代当主伊達成実の霊廟(れいびょう)がある同町の大雄寺を訪問。特別開帳された県指定文化財「伊達成実霊屋」の前で、川柳を読み上げて奉納し、はらこ飯も献上した。

 川柳は町がPR活動に生かそうと7月に公募し、全国から計475作品が寄せられた。町食生活改善推進員協議会や鳥の海ふれあい市場協同組合の幹部ら5人の審査員が、最優秀賞1作と優秀賞5作を選出した。審査員長を務めた山田町長は「入選した川柳を元にポスターやのぼり旗を作製し、亘理発祥のはらこ飯を広くPRしたい」と述べた。

 優秀賞には「家庭ごと 幸せの味 はらこめし」(仙台市・伊丹まりなさん)「はらこめし 君に届けて プロポーズ」(福岡県・田島晋さん)など5作品が選ばれた。

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