タレントの間寛平さん(64)は30日、東京都内で記者会見し、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県を励ます「みちのくマラソン」を、昨年に続きことしも8月に実施すると発表した。ことしは間さん単独ではなく、芸人仲間や被災地ゆかりのタレントらとたすきをつなぐ駅伝方式で行う。
間さんは、1995年の阪神大震災で被災した経験から、「震災から1年たつと被災地が忘れられてしまう。マラソンを通して被災地の現状を全国に伝えたい」と昨年、みちのくマラソンを企画し、岩手県山田町から福島県いわき市までを一人で走った。
ことしは、「人と人とのつながりの大切さを全国、世界に発信したい」と、たすきをつなぐ形式にした。参加芸人やタレントは現在調整中。
コースは昨年とほぼ同じ480キロで、8月12日に山田町の「陸中海岸青少年の家」をスタートし、同21日にいわき市の「スパリゾートハワイアンズ」でゴールする。途中、被災地に笑顔を広げる運動「スマイルとうほくプロジェクト」(河北新報社など主催)のイベントに参加したり、仮設住宅を訪問したりする。
記者会見には、マラソンに参加するお笑い芸人のしずちゃん(南海キャンディーズ)、ワッキーさん(ペナルティ)や八木さん(サバンナ)も出席。間さんは「東北の人は我慢強い。われわれが訪問した際は、言いたいことを言ってストレスを発散してほしい」と語った。