「みやぎ県政だより」隔月発行 配布経費増「毎月は困難」

宮城県は毎月発行している広報紙「みやぎ県政だより」を新年度、奇数月だけの隔月発行に切り替える方針を決めた。仙台市内の配布費用が約3倍に跳ね上がる見通しになったことが要因。県は「ページ数を増やし、写真や図を多用する。字も大きくして分かりやすい県政情報を発信したい」と理解を求めている。
 県政だよりは全戸配布で発行数は約90万部。約半分を仙台市が占める。仙台市は県の配布委託を受けた後、運送業者を通じて各戸に配る町内会長らに届けている。
 配布は従来、随意契約だった運送業者が低価格で請け負ってきたが価格維持が困難となり、新年度は入札で業者を決めることになった。配送料はこれまでの年800万円から2200万円に上がる見通しという。
 配送料と各町内会長に渡す謝金などを合わせた経費は、全市町村で年9100万円から1億1000万円に膨らむことになり、県は「毎月発行は困難」と判断した。
 県は発行回数を半減する分、ページ数を拡充。年間計148ページを、新年度は184ページとする。
 東北では青森、岩手、山形3県が年6回発行。秋田は新年度から隔月発行にする。福島は年4回の季刊発行としている。

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