「もつ鍋」がいつでも買える冷凍自販機「鍋スル」 仙台・イービーンズ前に東北初登場

家庭で手軽に味わえる本格的な「もつ鍋」セットの冷凍自動販売機が今月、仙台市青葉区のイービーンズ前に登場しました。運営会社によると、東北へは初進出となります。厳しい冷え込みが続く中、担当者は「寒い冬にぴったり。ぜひ自宅で召し上がってほしい」とPRしています。(編集局コンテンツセンター・小沢一成)

「甘口しょうゆ」など3種類、かき鍋、カニだし鍋も

 この自動販売機は東京の企業「オンリースタイル」が運営する「鍋スル」。商品は①甘口しょうゆもつ鍋②ニンニクたっぷり白みそもつ鍋③こってり濃厚豚骨しょうゆもつ鍋―のもつ鍋セット3種類に、「にんにくたっぷり白みそかき鍋」と「カニだし鍋しょうゆ味」を合わせた5種類となっている。

 いずれも2~4人前で、価格は2000~3200円。「家庭で味わうちょっとぜいたくなお鍋」「名店さながらの本格的な味」とうたう。タッチパネルで商品を選び、現金や電子マネーで支払うと、冷凍の鍋セットが出てくる仕組みだ。

 例えば「甘口しょうゆもつ鍋」(3200円)の場合、牛モツ(小腸)200グラム、スープ250グラム、ちゃんぽん麺160グラムなどが入っている。野菜や豆腐といった他の具材は各自で用意する。

「宮城になく、面白そう」

 「鍋スル」は2021年11月に初登場し、これまでに東京都内と埼玉県内の約30カ所に設置された。インターネットで知ったイービーンズの丸山理館長代理(38)が「宮城になく、面白そうだと思った。鍋は寒い地域ではやる」とみて、運営会社と交渉し、業務委託を受けた。

 イービーンズ1階入り口前で1日に稼働すると、買い物客や通行人が物珍しそうに足を止める姿が見られた。中にはスマートフォンで写真を撮る人も。丸山館長代理は「売り上げばかりでなく、話題性も狙っている。イービーンズは常に面白いことをやっていると、お客さまに発信したい」と力を込める。

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