「KINCHO」でおなじみの大日本除虫菊が2月に発売した2つの新「コックローチ」のパッケージが、「こういうデザインを待っていた」と好評を集めています。一見従来とあまり変わりのないパッケージですが剥がせるようになっており、中はほとんど「真っ白」なのです。
「コックローチ」は、ゴキブリを撃退するための殺虫スプレー。従来の商品のパッケージは、いかにも「G」に効き目があることがよく分かるイラストが描かれています。
しかし、2月21から発売を開始した「コックローチ ゴキブリがうごかなくなるスプレー 」と「コックローチ ゴキブリがいなくなるスプレー 」は、従来の商品のようなデザインがフィルムにのみ描かれています。そしてこのフィルムを剥がすと、中はほとんど真っ白な極めてシンプルなデザインに。
この新デザインにネット上では、「嫌いなのにリアルなイラストが書かれていて困っていたのをやっと分かってくれたか」「いっそ商品名からゴキブリの文字も消してほしい」といった声が寄せられていました。
一体どのようにしてこのパッケージに行き着いたのか、大日本除虫菊に話を聞きました。
―― このデザインを採用したきっかけはどのようなものだったのでしょうか。
大日本除虫菊:以前から「パッケージのイラストが怖い、嫌悪感を抱く、置いてあるとゴキブリが出る家なんだなと思われてしまう」といった声が届いており、どうすればこういった声にお答えできるか社内で話し合った結果、新デザインが発案されました。
―― 最初から白い缶にせず、従来のデザインのようなフィルムを剥がせる方式にしたのはなぜでしょうか。
大日本除虫菊:最初から真っ白な缶で販売すると、店頭で何の商品か分からなくなってしまうためです。購入後にご家庭でシンプルなデザインに変えられるよう、剥がす方式にしました。
―― 現在この方式を使用している商品はこの2商品のみでしょうか。
大日本除虫菊:はい。従来の「コックローチ」も、現在販売しているものは今まで通りのパッケージです。
―― 従来の「コックローチ」も新デザインに変更する予定はありますか。
大日本除虫菊:現段階では未定です。
―― 購入者からは新パッケージについてどのような反応がありましたか。
大日本除虫菊:まだ発売を開始して間もない商品であるため、直接届いているご意見はあまりありません。ただ、Twitterなどでご感想は拝見致しております。
以前からあがっていた「殺虫剤のパッケージ問題」ですが、ユーザーの声がしっかりと届いた結果生まれたデザインだったようです。リアルなイラストが嫌で購入をためらっていた方には、ありがたい商品となっているのではないでしょうか。