「アクア」教材に技術学ぶ 東北・企業向けの研修会開始

宮城県は9日、仙台市泉区の県産業技術総合センターで、自動車産業参入に向けた9回目の技術研修会を開催した。トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が岩手で製造している小型ハイブリッド車(HV)「アクア」を初めて教材に使用した。
 トヨタ自動車で開発を手掛けたことがある県の産業アドバイザーが、アクアのエンジン性能などを解説した。従来のエンジン車の登載部品も並べ、HV用との違いも説明した。
 研修会はこれまで宮城県の企業向けに開催してきたが、ことしは東北全域に門戸を開いた。9日には岩手、秋田を除く4県から、精密機械製造など5社計6人の技術者らが参加した。
 永木精機六ケ所村工場(青森県六ケ所村)の担当者は「自動車という新分野をしっかり学びたい」と話していた。研修会は8月末まで計5回あり、延べ約30社が参加を予定している。

タイトルとURLをコピーしました