「バズレシピ」で知られる人気ユーチューバー・リュウジさんは2022年3月10日、「ロシア料理」の動画の広告収益を、ウクライナに寄付すると発表した。
「僕は戦争は反対ですがロシアの文化に対して憎悪が行くのは違うと思います」
リュウジさんは9日、「鶏肉の無水バター煮」の作り方を紹介する動画を公開した。ロシア料理「帰れ鶏肉へ!」を参考にしたという。鶏肉と新玉ねぎを水を使わず煮込む料理だ。
この動画に対して「ウクライナの人の気持ち考えろよ」と言うコメントが寄せられたと、ツイッターで明かした。しかしリュウジさんは「料理に罪はない」と断じ、次のように心境を述べた。
「僕は戦争は反対ですがロシアの文化に対して憎悪が行くのは違うと思います
ロシア料理店の看板が割られたりビーフストロガノフやピロシキが日本から消えたりそんな世の中になってほしくないんすよ
そんなの正義でもなんでもない」
また「なぜこのタイミングで(動画を)出すのか」と言う声に対しては、材料となる新玉ねぎの旬に合わせたためだという。リュウジさんは「この料理が新玉葱の旨味を最大限に活かした料理」だとし、「それがたまたまロシア料理を参考にした料理だっただけです」と述べた。
一連のツイートは翌10日、スポーツ紙のネット記事に取り上げられ、注目を集めた。
「かなりの閲覧が予想されるので…」収益の全額を寄付へ
報道などによって大きな注目を集めたことを受け、リュウジさんは10日、この動画の広告収益の全額をウクライナに寄付する決断をしたとツイッターで明かした。
「この時期にロシア料理を参考にしたということで意図せずYahoo!ニュースになってしまったこの動画、かなりの閲覧が予想されるので この動画の広告収益を全額ウクライナに寄付することに決めました」
そのうえで「美味しいロシア料理が排除される世界になりませんよう祈っています」と述べた。
この対応をめぐり、ファンからは「対応力が凄すぎます・・!!」「ロシア料理に罪はない ウクライナへの寄付も素晴らしい」などと称賛する声が寄せられた。
「このタイミングでやる鈍感さ、無神経さに呆れます。これだけ非難されて、急に寄付するような計画性のなさも、全然ダメですね」と批判めいた書き込みに対しては、「是非もっと言ってください!!色んなところで燃えればそれだけ動画が伸びて寄付が集まります!!」と返信している。