2007年03月01日
東北最大級のショッピングセンター(SC)「ダイヤモンドシティ・エアリ」が28日、名取市にオープンした。県内はもとより、仙台空港アクセス鉄道に直通列車が走る予定の山形県や、福島県北部からの買い物客も見込む。新たな商業拠点の登場により、仙台周辺の商業施設との商戦が過熱しそうだ。
開店時間の午前9時。「いらっしゃいませ」。店員らの明るい声が響く中、入り口前に行列をつくっていた人々が店内へとなだれ込んだ。
周辺住民などに限定して開店した24日の売り上げは約1億8千万円。ダイヤモンドシティの鯛洋三社長は「28日は最低でも2億円、週末には2億5千万円を見込んでいる」と話した。
仙台駅から南に約11キロにあり、ジャスコと三越の間に約170の専門店が連なる。三越の出店で、イオンなどは団塊ジュニアとその親の世代を加えた3世代を意識。三越もターゲットを3世代に設定して新しい顧客層の開拓を図る。エアリ全体で年間売り上げ330億円を見込む。
それだけに、周辺との集客合戦が激しくなりそうだ。エアリの5キロ圏内にはすでに
「ザ・モール仙台長町」(仙台市太白区)があり、影響は仙台市中心部の商店街にも及ぶと予想される。鯛社長は、ザ・モールを意識しているとした上で「競争というより互いに違う所を出していけばいい」と話す。
仙台市中心部にあるクリスロード商店街振興組合の松沢等常務理事は「影響はあると思うが、仙台の北部と南部、個々の店と大型店の商品の違いもあり、住み分けできる」と比較的冷静だ。
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