3日にあった佐賀県議会2月定例会の一般質問で、登壇した議員が同県出身のお笑い芸人、江頭2:50さんを取り上げ「県のアンバサダー(大使)にしてはどうか」と提案した。
中村圭一議員(自民)は、江頭さんが2011年3月の東日本大震災の際、被災地に支援物資を届けたなどと紹介。ユーチューバーとしてチャンネル登録数100万人を突破したことについて「体を張った芸が面白いだけでなく、彼の人柄をみんなが理解し、敬愛するようになったからだ」と称賛した。「今や全国的に愛される『エガちゃん』を佐賀県のアンバサダーに任命するのはどうか。冗談ではなく、本気でご検討いただければ」と呼びかけた。
同県の南里隆・地域交流部長は「江頭さんは昭和40(1965)年7月1日生まれで、知事と同じ日の生まれ。その活動についても敬愛の念を持っている、との知事の話です」と答弁。続いて登壇した古川裕紀議員(自民)も「私の地元の英雄だ」と江頭さんをたたえた。
一方、山口祥義(よしのり)知事は報道陣の取材に「エガちゃんのやってることは素晴らしいが、県がちゃちゃを入れると営業妨害と言われやすい」と冗談めかして答えた。【竹林静】