「カレンダー・プロジェクト」被災児を支援 宮城7高校写真部

宮城県内の高校写真部の生徒たちが撮影した作品でカレンダーが作製される。東日本大震災で被災した子どもたちを支援する「チャリティー・カレンダー・プロジェクト」の一環。これまではプロの作品を使ってきたが、「支援に感謝するメッセージを発信したい」という被災地の高校生の思いを形にする。
 プロジェクトは、東京のデザイン会社の社員有志でつくる復興支援団体「みちのく応援団」が企画した。宮城県石巻市の石巻好文館高、宮城県気仙沼市の気仙沼向洋高など7校の写真部員が協力する。
 撮影のポイントを学ぶワークショップが7日に好文館高であり、各校の写真部員22人らが参加。写真家ハービー山口さんの指導を受け、校内の光景にレンズを向けた。
 応援団は、各校から提供された写真と山口さんの作品でカレンダー3500部を作り、11月から1部1000円で販売する予定。収益金は、震災で親を亡くした子どもたちに奨学金を給付する公益財団法人「みちのく未来基金」に寄付する。
 好文館高写真部の伊藤逸希部長(16)は「自分たちの作品がカレンダーとして飾られ、被災地の役に立つことがうれしい」と話した。
 応援団は2011年と12年に山口さんらの作品を使ったカレンダー約8000部を販売し、未来基金などに約340万円を贈っている。
 プロジェクトリーダーの一色俊典さん(44)は「会社の事業を生かした被災地支援としてカレンダー作りを発案した。来年以降も活動を続けたい」と語った。

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