著作権法違反容疑で逮捕されたユーチューバーの男(48)は、宮城県警の強制捜査も材料に金を稼ごうとしていた。
「ガサ入れ(家宅捜索)入りました」。昨年12月に県警の強制捜査が入って1週間も立たないうちに動画をアップロードした。
容疑者は「朝8時にスーツ姿の警察官6人が入ってきた」と説明を始める。テーブルの上に強制捜査を裏付ける「押収品目録交付書」の一部が映る。
3分半ほどの動画は警察官が来た際の自分の服装や、何をしていたかなどを説明し、最後に「どこの警察署が来たと思いますか。正解は次回の動画で、月額500円のメンバー限定で公開します」で終わる。
ファスト映画については、県警が昨年6月に著作権法違反で、札幌市の無職男ら3人を逮捕、いずれも有罪が確定している。
県警によると、容疑者は、札幌市の無職男らの事件を取り上げた動画も投稿。事件後もアカウント名を変えながら、ファスト映画の投稿を繰り返した。
捜査関係者は「金稼ぎになるのなら、どんな動画も投稿する。自分がしたことを後悔するそぶりは見えない」と話した。