「キッチンカーマルシェ」で飲食業者支援 仙台市、実証実験始める

新型コロナウイルス下の飲食業者に新たな需要獲得や業態転換の機会を提供しようと、仙台市は17日、市中心部で「キッチンカーマルシェ」と題した実証実験を始めた。来年1月まで公園などを会場に月1、2回ペースで計8回開催し、キッチンカー事業が継続する可能性などを検証する。

 第1回は17~19日の3日間、青葉区の勾当台公園で午前11時~午後3時に開催する。初日は7台のキッチンカーが出店し、サンドイッチやカレー、ラーメンなどを販売。正午ごろは官公庁の職員らが昼食を求めて並び、にぎわいを見せた。
 外国料理のジャンバラヤを買った男性(58)は「コロナ下こそ、思い切って中心部に出店できる機会があるのはいいこと。購入して応援したい」と話した。
 出店した太白区の居酒屋「伊達家」経営の高橋聖幸さん(44)は「店を飛び出し、移動販売にチャレンジできる環境はありがたい。こういった機会が増えれば、飲食業の活性化にもつながると思う」と期待した。
 18日は5台、19日は4台が出店を予定している。
 実証実験は計8回の開催を通じ、来店客に利用のきっかけや出店場所などをアンケート。キッチンカー事業の課題や市民ニーズを把握する。運営事務局のユーメディア(若林区)の専用サイトで、次回以降の出店希望者を募集している。

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