「キラキラネームの終焉」歓迎の声

クックパッド社は11月12日、妊娠や育児の情報サイト「クックパッドベビー」での調査「赤ちゃんの名前ランキング 2015」を公開。2015年に生まれた赤ちゃんに、どんな名前が多く付けられたかを発表した。

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そ れによると、男の子は1位「湊(そう、みなと、いちか)」、2位「樹(いつき、たつき)」、3位「蓮(れん)」。上位10位のうち、漢字1文字の名前が5 つランクインした。女の子では、1位が「さくら」「莉子(りこ)」、3位が「葵(あおい)」「和奏(わかな)」で、同社は和風な名前が上位を占めたことに 注目。「子」で終わる名前が10位以内にランクインしたのは、過去5年間で初めてだともしている。

また、アプリ「赤ちゃん名づけ」を運営するリクルーティングスタジオが11月5日に発表した「2015年赤ちゃん名づけ男女年間トレンド」でも、9位に「文子(あやこ など)」、19位に「徳子(のりこ など)」と「子」のつく名前が登場。

こ の傾向について、命名研究家の牧野恭仁雄さんは、NEWSポストセブンの取材に対し、「文子や徳子といった名前は偶然ある期間に出てきた名前かもしれませ ん」と断ったうえで、名づけ相談を受けていると、「キラキラネームだけは絶対に避けたい」という親がかなり増えていると回答。牧野さんはその理由として、 キラキラネームが読みにくいなどで批判されたり、迷惑がられたりする例が多いことが明らかになり、親たちの考えも変わってきているのでは、と分析してい る。ここ数年、古風な名前への“回帰傾向”があるのは事実だという。

Twitterには、

「キラキラネームが減少傾向ですか。そうなるでしょうね。不自然だもの」
「さすがに戦前や戦中に多かった名前は考えるけど…少なくとも普通に読める名前を付けたいよなぁ。よい傾向です」
「いいことじゃ、まあ古風すぎるのもあれだけどキラキラネームよりは…」
「流行は再び巡ってくるんだろうけど、先ず読めない名前はもう流行らなくて良いと思う」

など、「キラキラネーム」ブームの収束を歓迎する声が投稿されているほか、

「キラキラ世代とか言われるのかな。ちょっと不憫」
「これが本当だとするとキラキラネーム世代は本当に狭い世代にとどまってかなり異質になってしまいそうです」

と、キラキラネームがある特定の世代の特徴となり、“キラキラネーム世代”というくくりになるのではという見方も浮上している。

赤ちゃんの名前ランキングは様々な企業が出しており、また今年の調査だけで一概に「キラキラネームの収束」と断ずることはできないが、世間的には読みやすい名前が好まれるのは確か。来年以降のランキングにも注目したい。

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