「キングダム」70巻到達に伴い累計1億部突破へ! 集英社の青年マンガ誌史上初の快挙に原作者“とても想像もできない量です”

「週刊ヤングジャンプ」の看板作品である『キングダム』が、11月17日の最新70巻の発売に伴い、電子版を含むコミックスの累計発行部数が1億部を突破することがわかった。集英社の青年マンガ誌史上初の快挙となる1億部達成に際し、著者の原泰久よりコメントも届いた。

『キングダム』1巻 書影

『キングダム』は、紀元前の中国・春秋戦国時代を舞台とする、原泰久による本格歴史アクションコミック。500年以上にわたり戦乱が続く中で、天下の大将軍を目指す主人公・信と、中華統一を志す若き王の活躍を描く。「週刊ヤングジャンプ」にて2006年第9号(同年1月26日発売)から連載が開始され、今年で連載18年目を迎えた。

2013年には「第17回手塚治虫文化賞」においてマンガ大賞を受賞し、「週刊ヤングジャンプ」の連載でも圧倒的な人気を誇る。TVアニメの放映や劇場版実写映画の大ヒットでも大きな話題となった。TVアニメは第5シリーズが2024年1月からの放送を予定しており、実写映画も第4弾の制作が決定している。

このたびそんな本作が、11月17日の最新70巻の発売に伴い、電子版を含むコミックスの累計発行部数が1億部を突破することが明らかになった。コミックスの累計発行部数が1億部を超えている集英社作品には『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治)、『DRAGON BALL』(鳥山明)、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(荒木飛呂彦)、『SLAM DUNK』(井上雄彦)、『ONE PIECE』(尾田栄一郎)、『NARUTO-ナルト-』(岸本斉史)、『BLEACH』(久保帯人)、『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)があるが、青年マンガ誌では史上初の快挙となる。

『キングダム』69巻 書影

コミックス累計発行部数1億部の達成に際し、著者の原泰久からは「今、目の前で手にしているこのコミックスが、電子版も含みますが、全国に1億冊。とても想像もできない量です。『キングダム』を手にしてくださったすべての読者の方々に、心から御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます」などのコメントが寄せられた。

「マンガダイブ キングダム 1 億の光」

また、このたびの1億部達成を記念して、豪華企画が続々と決定している。
到達に先駆けて実施中のGEORGIAとのコラボによる「キングダムフレームメーカー」に加えて、最先端XRで作品世界に没入できるイベント「マンガダイブ キングダム 1億の光」の開催、クイズ本第2弾および初の占い本の刊行、70巻発売日前後の「週刊ヤングジャンプ」での作品初となる2号連続表紙が発表となった。
その他の企画も続々進行中とのことで、続報に注目だ。

<以下、コメント全文掲載>

原泰久

今から 17 年前、『キングダム』第1巻は初版 25,000 部からスタートしました。連載当初から苦戦を強いられた「週刊ヤングジャンプ」のアンケート順位と同様に、コミックスもなかなか重版がかからず、3巻では初版 15,000 部までダウン。とにかく読んでもらう難しさを痛感しました。
でもそこから、毎週毎週諦めずに、ひたすら粘り強く漫画を描いているうちに、少しずつ『キングダム』を読んでいただける方が増えていくのを実感しました。ゲーム化やアニメ化、映画化、舞台化と多くのメディアミックスの機会もいただき、『キングダム』はさらに世に広がりました。途中で念願だった新刊初版 100万部も実現し、気づけば今回、累計1億部というこんなに大きな部数にたどり着くことができました。
今、目の前で手にしているこのコミックスが、電子版も含みますが、全国に1億冊。とても想像もできない量です。『キングダム』を手にしてくださったすべての読者の方々に、心から御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございます。
これからも『キングダム』の物語は続きます。中華統一へ向けて、天下の大将軍に向けて、さらに面白くさらに熱く描いていきますので、一人でも多くの方に最終話までついて来ていただけると幸いです。
2023 年 9 月 28 日 『キングダム』作者 原泰久

(C)原泰久/集英社

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