「グリッドガールを廃止する理由はない」とF1チーム首脳たち

数名のF1チーム首脳が、F1レースの花である“グリッドガール”を廃止する理由などないとの考えを示した。

■ロス・ブラウンがグリッドガール廃止を示唆

近年、レースサーキットにおけるグリッドガールは女性差別を象徴するものだという声もあり、実際WEC(世界耐久選手権)などではグリッドガールを廃止している。

最近、F1のモータースポーツ担当マネジングディレクターを務めるロス・ブラウンが、F1でもこのグリッドガールについては今後廃止を前提として検討していく必要があると語ったことで、またこの問題がF1の世界でもちょっとした話題となっている。

F1現役ドライバーたちの中にはグリッドガール廃止反対派が多いと伝えられており、先週にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が「グリッドガールはいるべきだよ」と主張し、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)も「グリッドから宝石のように目を引く存在がなくなったら悲しいよ」と語ったと報じられていた。

■グリッドガールはF1に不可欠な存在

そして今週に入ってから、数名のF1チーム首脳がやはりグリッドガールは存続させるべきだとの考えを示している。

まず、フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネは次のように語った。

「グリッドガールはもう何年にもわたってF1にとって不可欠なものとなっている。ロス・ブラウンにはもっと気を配るべき複雑で重要な課題が別にあるはずだと思うよ」

また、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダもザルツブルグの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。

「女性解放はまったく正しいことだよ。それに、実際のところ、すでに女性たちは我々(男性)を追い抜こうとしているところだ」

「だが、どうして女性がグリッドに立つことはもう許されないって言うんだい?」

■ほかにもっと心配すべきことがあるはず

さらに、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、グリッドガール廃止案に関して次のように語った。

「そんなこと想像もできないね」

「アメリカではどんな試合でも開始前、中間、終了後にチアリーダーたちが姿を見せるじゃないか。なぜF1ではこういうことをしてはいけないのか、私にはその理由が分からないよ」

そう語ったマルコは、次のように締めくくっている。

「我々にはほかに心配すべきことがあると思うよ」

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