「ゴルゴ13」海外で実写化!映画化へ向けて本格始動!

 劇画家さいとう・たかをの代表作「ゴルゴ13」が、海外での実写化に向けて、本格的に進んでいることが明らかになった。
 「ゴルゴ13」の海外での実写化は、現在開催中のトロント国際映画祭で制作会社デイヴィス・フィルムズが明らかにしたもので、同社は日本の出版社リイド社から「ゴルゴ13」の映画化権を獲得したと発表。今回のライセンス契約にあたりプロデューサーのサミュエル・ハディダ氏は、「われわれは、今でも信じられないほど、この素晴らしい原作を大きなスクリーンに持ってくるこのチャンスに興奮している。私は長い間、さいとう・たかを氏を最高の劇画作家の1人として尊敬してきた。われわれはこれから、彼のスタイルとこの素晴らしいキャラクターを全世界の観客に提供することを楽しみにしている」と語った。一方のリイド社もシネマトゥデイの取材でこの事実関係を認めており、本格的に始動している様子をうかがわせた。
 「ゴルゴ13」は、「ビックコミック」誌(小学館)で1968年11月より連載が開始され、現在も連載中の人気漫画。超一流スナイパー・ゴルゴ13ことデューク東郷が、戦争や紛争、ゲリラやテロ活動、そしてあらゆる犯罪組織に立ち向かい活躍する姿を描いている。また、多くの専門分野の知識が詳細に表現されていることも高く評価されている作品だ。単行本は現在162巻、シリーズの累計発行部数は2億部を超える国民的劇画。
 今回映画化権を獲得した制作会社デイヴィス・フィルムズは、これまで映画『クライング・フリーマン』『バイオハザード』『サイレントヒル』などを製作してきた会社で、同社を運営するサミュエル・ハディダが、この「ゴルゴ13」実写化のプロデュースを担当することになるようだ。
 これまで「ゴルゴ13」の実写化は、1973年の高倉健主演の映画『ゴルゴ13』や1977年の千葉真一主演の『ゴルゴ13 九竜の首』などがあるが、はたして海外版『ゴルゴ13』はどのような作品になるのだろうか? (細木信宏 / Nobuhiro Hosoki、編集部・小松芙未)

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