「タイタニック2号」が2016年就航へ、建造は中国企業

[ニューヨーク 26日 ロイター] オーストラリアの資産家クライブ・パーマー氏が26日、約100年前に沈没した豪華客船タイタニック号の現代版レプリカ「タイタニック2号」の概要を明らかにした。
【写真】「タイタニック2号」就航へ
現在の安全基準と最新の造船技術でよみがえる「タイタニック2号」は、エアコンなどの装備が追加されているものの、デザインや装飾は初代タイタニックをほぼ完全コピーしているという。
初代と大きく違うのは、救命ボートには乗船者全員が乗れるだけのスペースが十二分に確保され、非常階段も増設されること。設計を行ったフィンランドの船舶会社デルタマリンの幹部は「世界一安全なクルーズ船になる」と自信を示した。
初代タイタニックは当時「事実上の不沈船」と言われていたが、1912年4月15日に処女航海の途中で氷山に衝突し沈没し、1500人以上の犠牲者を出した。
ニューヨークで行った記者会見でパーマー氏は、「タイタニック2号」は中国の国営造船会社、長江航運集団金陵造船所が建造することを明らかにし、契約は「恐らく来週あたり」に交わすとした。同造船所はパーマー氏が手掛ける鉱山事業向けに、鉄鉱石運搬船4隻を建造している。
実際の建造は年内に開始される予定で、初代と同じ航路をたどる処女航海は2016年になるという。乗船費用は今年中に発表される見通し。

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