家電大手「ダイソン」や家具通販「ロウヤ」の公式サイトをそっくりに模倣した偽サイトでの詐欺被害が相次いでいるとして、消費者庁が注意を呼びかけている。
運営者が特定できず、偽サイトは21日時点でなお閲覧できる状態だ。
消費者庁によると、被害が多発しているのは掃除機や送風機で知られる「ダイソン」(公式サイトはhttp://www.dyson.co.jp)と、家具のオンライン販売を手がけるロウヤ(公式サイトはhttp://www.low-ya.com)の偽サイト。
偽サイトのURLはいずれも公式サイトと異なるが、公式サイトに載っている商品の画像や文章を盗用し、酷似するレイアウトで表示していた。本物に比べ格安の値段がついており、注文すると、注文内容と関係ないマフラーや財布の偽ブランド品が中国から届くという。注文後に届くメールには日本語が不自然な部分があり「今回のご注文成功でありがたいんです」などと書かれていた。
消費者庁はそれぞれの偽サイトのURLをそれぞれ30ほど確認。この夏から数が増えたとみており、8月に全国の消費生活センターに寄せられた相談はダイソンが147件(昨年1年間で18件)、ロウヤは199件(同4件)と急増した。
いずれも20~40代の女性からの相談が多かった。検索サイトの検索結果の上部に表示される「リスティング広告」や、SNS上の広告メッセージから偽サイトに誘導する事例が多いという。