「テマキ」ずし、世界に大流行 ブラジルから欧米にも ネタはアレンジ

 日本の手巻きずしが南米ブラジルで「テマキ」として大流行している。低価格のすし店「テマケリア(ポルトガル語で『テマキ屋さん』)」が急増し庶民にも浸透。果物を使うなど南国のアレンジが加わった味は欧米人の口にも合うようで、ロンドンやニューヨークにも登場し始めた。
 マンゴー、キウイ、ニラのバター炒め…。リオデジャネイロのすし職人、アレックス・モウラさん(28)の店で出すテマキは日本人には理解しにくいネタが多い。人気なのが、クリームチーズとサーモン入りのテマキを丸ごと天ぷらにした「ホットロール」。かぶりつくと酢飯の香りと、口の中に大量の油があふれる。
 ブラジルフランチャイズ店協会によると、和食店は他種の料理店を圧倒的に上回る勢いで増えている。チェーン店だけで674店(2013年)あり、前年比16.6%増。多くがテマキを売り物にしている。
 最近は欧米の大都市でもテマケリアが登場。健康志向も取り入れて野菜を多用し香草やライムで味付けしたネタが人気だ。(共同)

タイトルとURLをコピーしました