トヨタ自動車の豊田章男社長は30日、東日本大震災に見舞われた東北、洪水が発生したタイの復興支援について「ものづくりを通して地域の未来を創造していく。トヨタが東北、タイから退くことはない」などと述べた。東京モーターショーの報道説明会で語った。
東北の現状に関して「震災で日本全体が試練の中にあるが、被災地では明日への希望を持てない人もいる」と説明。その上で「復旧復興の原動力となるため、地域社会と力を合わせていきたい」などと話した。
豊田社長は震災後の3月下旬に宮城県入りして被災地を訪れた。ことし7月には仙台市内で記者会見し、エンジン工場建設や小型ハイブリッド車の生産などを柱とする東北の復興支援策を発表していた。