「ハンサム系おバカ」として復活 (ゲンダイネット)

 若手を中心に一部のサラリーマンから「あいつは凄い」と注目されているのが今回登場のこの人だ。「芸能人は歯が命」で一時目立ったものの、その後はほとんど「あの人は今」状態……と思っていたら、最近、またまたブレークしている。
 東京ガスのCMでは、二枚目の妻夫木を食ってしまうほどインパクトある「謎のお兄ちゃん」だし、「ちい散歩」では笑いをとろうとしているわけじゃないのに、どこかズッコケの天然ぶりだし、月曜夜8時の“国民的番組”「水戸黄門」でも、いつの間にやら「助さん」役をゲットしている。
 某テレビウオッチャーからは「ハンサム系おバカ俳優としてトップクラスのポテンシャルを秘める男」との声も上がるほど。第一線から飛ばされたサラリーマン、今まだ日の当たる道にいないサラリーマンに勇気を与える存在になっているんだとか。
 渋谷で生まれ育った元シブカジ族。ビリヤードを覚え、チーマーをやるなど悪ガキだった高校2年の時に、渋谷の街中でスカウトされた。その頃は目標がなくて、朝起きると、一日がツライという鬱屈した青春の日々。「仕方ないから前向きになろう」と軽~い気持ちで芸能界入り。88年公開の映画「SO WHAT」でデビューした。
 その後はトレンディードラマの正統派二枚目俳優として活躍していたが、「面白い!」とバラエティー関係者から注目を浴びたのが、高岡早紀と共演したアパガード(歯磨き粉)のオペレッタCM。「芸能人は歯が命」のセリフで、一躍有名になった。
 だが、その後は売れない日々が続き、後のテレビ番組で「いろいろなバイトを掛け持ちしていた」と告白した。
 三枚目キャラのきっかけは、松嶋菜々子主演の「やまとなでしこ」(フジ、00年)の東十条役。大病院の御曹司だが、とことんお人よしで、最終回では自分のことを「世界一のアッシー」と言うほど。世の女性たちから失笑された。
 また独創的で特異な絵を描くことで知られ、バラエティー番組では、絵を描く企画に参加することが増える。「『ぷっ』すま」に出演するたびに「東画伯」と呼ばれるが、学生時代の美術の成績が1であったことを暴露して、ウケた。
 04年ごろから電器店で洗濯機を詳しく観察する家電芸人だと告白。そのため最新家電を購入するという企画に度々出演している。
「なりふりかまわず何でもやる!」という貪欲さを天然ボケで包み込んでいる。そこに真面目で一生懸命さが漂う。だからハンサム系おバカとして再ブレークしたようだ。
 バラエティーだけでなく、俳優業も躍進中だ。故・つかこうへいの「飛龍伝2010ラストプリンセス」に出演して、つかマジックをモロに受けた。「かっこつけていると見抜かれ、僕の知らない部分を引き出してくれた」と、つかを絶賛し、「40代、50代をもっと真剣に繊細に感じながら過ごしたい。薄っぺらな役者になりたくないから」と意欲も満々だ。
 先日はキューピッド役として注目を浴びた。「水戸黄門」に出演中の2代目林家三平と女優の国分佐智子を結びつけた。
「水戸黄門」も、平均視聴率が10.6~13.8%(ビデオリサーチ調べ)と健闘している。結果を出し続けているから「あいつは凄い」と称賛されているのだ。

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