「パケ詰まり・メール遅延」スマホユーザーの7割が経験、ドコモでやや多め

携帯電話回線でのインターネット通信速度の急低下、いわゆる「パケ詰まり」やメール遅延はスマートフォン利用者全体の7割が経験しており、NTTドコモの回線で最もこの割合が高い。こんな結果を調査会社のリサーチパネルエイジアがまとめた。
調査は2013年3月14日、15日にインターネット上で実施し、スマートフォン利用者1万2600人から回答を集めた。このうちLTE、WiMAX、DC-HSDPAといった高速回線対応端末を保有している人は46.2%。これらの端末を持つ人が普段利用する回線は3G回線が平均で44.8%、高速回線が平均で48.3%とほぼ同等となっている。
パケ詰まりやメール遅延が「頻繁に起きる」「たまに起きる」「一度だけ経験した」「思い返せばある」という割合の合計は72.3%(グラフ参照)。キャリア別ではドコモが74.3%で最も高く、僅差でKDDI(au)が73.2%、ソフトバンクモバイルが69%と、続いた。
普段使っている3G回線について「つながりやすい」と感じる割合は全体で25.9%にとどまる。キャリア別ではドコモが最も低く23.9%、auが26.5%、ソフトバンクが27.3%。
さらに高速回線ではキャリアごとの差が顕著になり、全体で「つながりやすい」という答えは34%であるのに対し、ドコモは29.8%、auは33%、ソフトバンクは45.8%となった。高速回線でのダウンロード速度について「速い」と感じる割合は全体で36.9%、キャリア別では、ドコモが29.9%、auが37.1%、ソフトバンクが47.8%とこちらも差が開いている。
高速回線の通信状況に関して、過去半年間での変化を尋ねたところ「つながりやすくなった」という人は38.3%。ドコモでは17.8%にとどまるが、auでは22.7%、ソフトバンクは40.4%と改善を実感してる人が比較的多かった。
(植木 皓=ニューズフロント)

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