「ファミコンソフト」超高額買取ベスト30を公開!

活気づくゲーム市場

コロナ禍による特需もありゲーム市場が活気づいている。家庭用ゲーム機だけでなく、スマホで楽しむソーシャルゲームやPC用インディーゲームなど、プレイ方法やジャンルはどんどん広がる一方だ。

いまや日々の生活の中に当たり前のように溶け込んでいる「コンピュータゲーム」だが、その浸透に一役買ったのは、なんといっても1983年に発売した「ファミリーコンピュータ」(任天堂)だろう。

中古ゲーム市場で「ファミコン」はいまだ根強い人気がある/photo by gettyimages

『スーパーマリオブラザーズ』や『ドルアーガの塔』など数々の伝説的なゲームを誕生させてきたファミコン。35年以上経ったいま、名作タイトルにはプレミアがつき、コレクターの間で高値で取引されているのをご存じだろうか。

今回、ホビー商品の大手買取店である『買取コレクター』の鑑定士代表である梅垣航一朗氏に、同社のなかで歴代で最も高額な値段がついた「ファミコンソフト(カセット)」ベスト30を紹介してもらった。

当時は4000~5000円ほどで販売されていたファミコンソフトが、現在ではいくらで取引されているのか。早速、気になるランキングを見ていこう。

※価格は、過去にオークションサイトなどで、買取コレクターが出品した際に実際に落札された時点での金額。取り扱い実績のある商品のみでランキング化しています。価格は流通量、商品の状態などによって大きく変動する可能性があります。

悪魔城ドラキュラ、ドンキーコング…

■30位 「へべれけ」/サンソフト

30位 「へべれけ」/サンソフト

価格:15,100円
「コミカルなキャラが可愛い横スクロールアクションゲーム。ゲーム情報誌の『ファミマガ』で4コマ漫画が連載されていた事もあるため、ゲームは持っていなかったけどキャラクターは知ってるという人も多いかもしれません。独特の世界観とキャラクターが人気の1本」(梅垣さん、以下同)。

■28位(同) 「悪魔城伝説」/コナミ

28位(同) 「悪魔城伝説」/コナミ

価格:15,500円
「28位には同額で2作品がランクイン。こちらはコナミの大人気アクションゲームである悪魔城ドラキュラシリーズの3作目。本シリーズはグラフィック・音楽ともに評価が高く、今なお根強い人気を誇っています」

■28位(同) 「暴れん坊天狗」/メルダック

28位(同) 「暴れん坊天狗」/メルダック

価格:15,500円
「プレイする自機が“天狗の面”と一風変わったシューティングゲーム。そのインパクトのあるビジュアルは一度見たら忘れることができません」

■27位 「ドンキーコングJR.の算数遊び」(銀箱)/任天堂

27位 「ドンキーコングJR.の算数遊び」(銀箱)/任天堂

価格:15,555円
「ファミコン発売初期のタイトルなのでソフト自体は珍しくないのですが、こちらは再販の“銀箱”となっており非常に入手困難。※ファミコン初期の任天堂タイトルには、初期の箱と再販時の箱(通称銀箱)など種類が複数存在する」

■26位 「バトルトード」/メサイヤ

26位 「バトルトード」/メサイヤ

価格:16,000円
「1991年発売とファミコンソフトの中では後期にあたる事もあり、グラフィック・アクションともに完成度が非常に高く、今でもコアな人気を誇る。なお、開発は後に『スーパードンキーコング』(SFC)や『ゴールデンアイ009』(N64))などの大ヒット作を生み出したイギリスのレア社です」

マンガ原作のタイトルがランクイン

■25位 「うしおととら 深淵の大妖」/ユタカ

25位 「うしおととら 深淵の大妖」/ユタカ

価格:16,001円
「週刊少年サンデーで連載されていた人気漫画『うしおととら』を題材としたRPG。発売されたのが1993年と、ファミコンでもかなり後期になるため、出回りが少なく希少なタイトル」

■24位 「クライシスフォース」/コナミ

24位 「クライシスフォース」/コナミ

価格:16,399円
「コナミ製品としては、ファミコン最後のシューティングゲームとなるオリジナル作品。ファミコン後期発売のソフトのため出回りが少なく、今のところバーチャルコンソール(VC)等の配信もないので、あまり知られていないタイトル」

■23位 「バッキーオヘア」/コナミ

23位 「バッキーオヘア」/コナミ

価格:16,500円
「アメコミの同タイトルを題材としたアクションゲーム。日本ではアニメ未放送だったため、知名度が低く、ファミコン後期タイトル特有の出回りの少なさも相まってプレミア化しています」

■22位 「バナナン王子の大冒険」/タカラ

22位 「バナナン王子の大冒険」/タカラ

価格:17,611円
「デラックスボンボンにて連載されていた漫画が原作のアクションゲーム。企画・監修はなんと、AKB48などのアイドルをプロデュースされている秋元康氏」

■21位 「アテナ」/SNK

21位 「アテナ」/SNK

価格:19,600円
「アーケードゲームの同タイトルの移植作。ファミコンの特典としては珍しく、本作の続編にあたる『サイコソルジャー』のテーマソングを収録したカセットテープが付属しています」

こんなゲームあったの!?

■20位 「まじかるキッズ どろぴ~」/ビック東海

20位 「まじかるキッズ どろぴ~」/ビック東海

価格:20,400円
「主人公の魔女どろぴーを操作して進む横スクロールアクションゲーム。ゲームシステムや画面や音楽の雰囲気などが、ロックマンとかなり酷似している事でも有名」

■19位 「三つ目がとおる」/トミー

19位 「三つ目がとおる」/トミー

価格:20,500円
「手塚治虫の人気漫画を題材とした横スクロールアクションゲーム。ファミコン後期タイトルのため、入手難度高めです」

■18位 「チップとデールの大作戦」/カプコン

18位 「チップとデールの大作戦」/カプコン

価格:21,000円
「ディズニーアニメ『チップとデールの大作戦』を題材とした横スクロールアクションゲーム。アクションゲームを得意とするカプコン製作という事もあり評価が高い」

■17位 「ゲバラ」/SNK

17位 「ゲバラ」/SNK

価格:22,850円
「キューバ革命を舞台としたアクションシューティングゲーム。アーケードからの移植作だが、完成度の評価が高く人気があります」

■16位 「バイオミラクル ぼくってウパ 」(ロムカセット版)/コナミ

16位 「バイオミラクル ぼくってウパ 」(ロムカセット版)/コナミ

価格:25,500円
「あかちゃん王子ウパを操作して進む、横スクロールアクションゲーム。元々はディスクシステム用として発売されたタイトルだが、後にロムカセット版が発売された。ロムカセット版は生産数が少なくプレミアがついています」

いまなお人気のヒットシリーズ

■15位 「ロックマン」/カプコン

15位 「ロックマン」/カプコン

価格:25,502円
「カプコンの大人気アクションゲームであるロックマンシリーズの記念すべき第1作目。今でこそ多数のハードに移植されているが、やはりコレクターはオリジナルを持っていたいものです」

■14位 「双截龍(ダブルドラゴン)」/テクノス

14位 「双截龍(ダブルドラゴン)」/テクノス

価格:25,900円
「大人気ベルトスクロールアクションゲームであるダブルドラゴンシリーズの第1作目。出回り自体は多いソフトなので、通常はそこまで高額になる事はないが、箱と説明書完備の状態が良いものは値段が跳ね上がります」

■13位 「剣の達人 ソードマスター」/アテナ

13位 「剣の達人 ソードマスター」/アテナ

価格:29,078円
「剣や魔法を駆使して進む、横スクロールアクションゲーム。緻密なグラフィックで作りこまれた中世ファンタジー色の強い世界観が魅力の1本」

■12位 「悪魔城ドラキュラ」(ロムカセット版)/コナミ

12位 「悪魔城ドラキュラ」(ロムカセット版)/コナミ

価格:31,101円
「16位の『ぼくってウパ』同様、元々はディスクシステム用として発売されたタイトルだが、後にロムカセット版が発売されました。ロムカセット版は発売がファミコン後期という事もあり、生産数が少ないためプレミアがついています」

■11位 「メタルスレイダーグローリー」/ハル研究所

11位 「メタルスレイダーグローリー」/ハル研究所

価格:33,538円
「合計8メガビットの大容量ROMを使用する事により、ファミコンとは思えぬ緻密なグラフィックを表現したSFアドベンチャーゲーム。ファミコン後期で出回りが少なく、プレミア化しています」

入手困難な非売品ソフト

■10位 「レイダック テーラーメイド」/ブリヂストン・東京書籍

10位 「レイダック テーラーメイド」/ブリヂストン・東京書籍

価格:34,300円
「自転車メーカーのブリヂストンが、ロードバイク『レイダック テーラーメイド』の販促のために配布した非売品ソフト。ファミコンソフトではあるものの、ゲームではなく画面上でパーツを選んで、自転車セミオーダーのシミュレーションができるという変わった内容」

■9位 「魂斗羅(コントラ)」/コナミ

9位 「魂斗羅(コントラ)」/コナミ

価格:36,500円
「アーケードの同タイトルの移植作。魂斗羅シリーズ1作目で、シンプルな操作で爽快感のあるアクションが人気のタイトルです」

■8位 「バブルボブル2」/タイトー

8位 「バブルボブル2」/タイトー

価格:37,400円
「1986年にアーケードで登場して以来、今なお愛され続けている大人気パズルゲーム。このパズルボブル2は、発売が1993年とファミコンソフトの中でもかなり後期の作品となるため、生産数が少なくプレミアがついています」

■7位 「キャプテンセイバー」/タイトー

7位 「キャプテンセイバー」/タイトー

価格:40,600円
「『パワー・ブレイザー』の続編として、1992年に発売された横スクロールのアクションゲーム。前作のパワー・ブレイザーが海外で発売された際、かなりテイストに変化が加えられており、本作はその海外版の設定を引き継いだ形となっているため、続編ではあるものの雰囲気は別物に近い。ファミコン後期のタイトルのため希少」

■6位 「パンチアウト!!」(ゴルフトーナメント USコース 景品)/任天堂

6位 「パンチアウト!!」(ゴルフトーナメント USコース 景品)/任天堂

価格:42,038円
「『第2回 ファミリーコンピュータ ゴルフトーナメント USコース』の景品として、抽選で1万名に配布された希少な非売品ソフト。入手方法が特殊なためプレミアがついています。豪華な特殊仕様の金色カートリッジも魅力的です」

評価が高い名作ぞろい

■5位 「ムーンクリスタル」/ヘクト

5位 「ムーンクリスタル」/ヘクト

価格:55,001円
「随所に挿入される美麗なアニメ調のイベントシーンが特徴的な横スクロールアクションゲーム。こちらもファミコン後期タイトルでプレミアがついている」

■4位 「ギミック!」/サンソフト

4位 「ギミック!」/サンソフト

価格:59,500円
「プレミアソフトとしてテレビなどのメディアで取り上げられた事もあるので、おそらく知ってる人も多いであろうレアゲーソフトの代表格。ファミコン後期タイトルという事もありクオリティが高いのはもちろんだが、可愛い見た目に反した難易度の高さもアクションゲーマーを唸らせる名作」

■3位 「サマーカーニバル’92 烈火」/ナグザット

3位 「サマーカーニバル’92 烈火」/ナグザット

価格:89,000円
「こちらもプレミアソフトとしては有名な縦スクロールシューティングゲーム。当時ナグザットが開催していたゲーム大会『サマーカーニバル』での使用を目的として開発されたそう。難易度が非常に高い事でも有名です」

■2位 「オーバーホライゾン」/HOT・B

2位 「オーバーホライゾン」/HOT・B

価格:94,022円
「一見、オーソドックスな横スクロールのシューティングゲームだが、ショットを前後に打ち分けられたり、ショットの設定をカスタマイズできるなど、オリジナル要素も多数盛り込まれている良作。BGMは『伝説のオウガバトル』、『ファイナルファンタジータクティクス』等の楽曲を手掛けた事でも有名な岩田匡治氏が担当しており評価が高い」

■1位 「影の伝説」(ヤマキめんつゆサマープレゼント版)/タイトー

1位 「影の伝説」(ヤマキめんつゆサマープレゼント版)/タイトー

価格:109,000円
「ヤマキの『めんつゆサマープレゼントキャンペーン』当選品で抽選1万名に配布された特別仕様のソフト。通常版との違いは、箱とカセットに貼られたシールのみだが、入手方法が特殊な事からプレミアがついています」

以上、歴代高額「ファミコンソフト」ベスト30をご紹介してきたが、ここで一つ注意点がある。上記の値段はあくまで目安であり、ソフトの状態や箱の有無、流通量などによって価格は大きく変わる可能性があるということだ。もし自宅でゲームソフトが見つかった場合は、プロの鑑定士に査定を頼むのが良いだろう。

この機会に、懐かしのゲームソフトを掘り起こしてみるのはいかがだろうか? プレミアがついていないソフトだったとしても、プレイするだけであの頃とはまた違った楽しみを得られるかもしれない。

ホビー総合買取の『買取コレクター』https://kaitoricollector.com/

監修者:梅垣航一朗(鑑定士)

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