ブラック企業大賞企画委員会は8月11日、「ブラック企業大賞2013」の受賞企業を発表した。大賞はワタミフードサービスとなった。
【拡大画像や他の画像:Web投票でダントツに】
ワタミは大賞のほか、Webの投票によって決まる一般投票賞も受賞した。Web投票では70%近くの票を獲得した。同社は昨年も、一般投票賞を獲得しており、今年の候補企業の中で唯一、2年連続のノミネートとなった。同社は2008年に26歳の社員が入社後2カ月で自殺したことが話題となり、ネットではブラック企業の代名詞としてのイメージも強い。
このほか教育的指導賞はいわゆる「追い出し部屋」で従業員から訴訟を起こされたベネッセコーポレーション、特別賞は薬学部助手が研究室から投身自殺した東北大学、業界賞は入社1年目の女性正社員が過労死し、労働災害として認定されたクロスカンパニーとなっている。
このほかサン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ運営)、王将フードサービス(餃子の王将運営)、西濃運輸、東急ハンズの合計8社がノミネートされていた。選定基準は「労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている」「パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人」。
2012年は大賞を東京電力が受賞し、一般投票で選ばれる市民賞にはワタミが選ばれた。