トヨタ自動車は10日、北米国際自動車ショーで、主力ハイブリッド車「プリウス」の兄弟車2車種を相次いで世界初公開した。2009~10年の大規模リコール(無料の回収・修理)以降、米国の販売が伸び悩んでいるトヨタは、人気ブランドの派生車種発売で巻き返しを狙う。
初公開されたのはプリウスよりも一回り大きいファミリー層向けの「プリウス v」と、小型で燃費性能が良い「プリウス c」。「v」は荷室を従来型より約60%大きくしたワゴン型で、日米で今夏発売する計画。「c」の発売は来年前半の予定。豊田章男社長は「先進的な技術の車をこれからも造り続けていく」と述べ、環境対応車の車種を今後も増やして販売拡大を図る意向を示した。
ホンダは従来型よりも燃費性能を向上させた主力小型車「シビック」の次期モデルを発表。北米市場向けの戦略車としてアピールした。(共同)