日本自動車販売協会連合会(自販連)などが6日発表した8月の車名別新車販売台数によると、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が15カ月連続のトップだった。納期が長いプリウスは8月の時点ですでに「駆け込み需要」が終わっており、販売台数は前月より1万台以上減ったが、根強い人気で首位を維持した。
プリウスは前年同月比2・7%増の2万2263台で、前月の3万4456台からは大幅に減った。2位はホンダの小型車「フィット」で57・8%増の1万7258台、3位はダイハツ工業の軽自動車「タント」で63・1%増の1万4783台だった。
ベスト10にはプリウスのほか、軽自動車が4車種、小型車が3車種ランクインしており、政府の購入支援(補助金・減税)を追い風に、燃費性能に優れた「エコカー」が圧倒的な強さが続いている。
ホンダの小型ミニバン「フリード」(6位)、トヨタの「カローラ」(8位)、ホンダのミニバン「ステップワゴン」(11位)などは前年同月の2倍以上の売れ行きとなっており、遅くても9月末に終了するエコカー補助金の駆け込み需要が大きかったとみられる。