「プレイステーション4」が発売!静かな立ち上がりながら「グラフィックが凄い」「史上最強かつ最安のゲーム機」など評価は上々

ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の最新型テレビゲーム機「プレイステーション4(PS4)」が、2014年2月22日に国内発売された。すでに米国や欧州などでは2013年11月に先行発売されており、2月上旬までで年間の販売目標を上回る530万台を売り上げる人気ぶり。後発の発売となった国内でも、滑り出しは好調なようだ。価格.comの製品ページでも、発売日の2月23日のアクセス数は、前日の3.2倍まで急増。「グラフィックが凄い」など、購入した人のレビューも続々と寄せられている。7年ぶりのモデルチェンジとなった据え置き型ゲーム機の「真打ち」登場で、消費者の歓迎ムードが高まっている。
「PS4」は、グラフィック性能やネットワーク連携機能を強化した据え置き型のゲーム機。2006年発売の前機種「プレイステーション3」から7年ぶりのモデルチェンジとなる。x86系のAMD製8コアCPU「Jaguar」とRadeonベースのGPUを新たに搭載することで、動作レスポンスやグラフィック性能を大幅に向上させた。ゲームのシーンは本体に録画され、コントローラーの「SHARE」ボタンを長押しすれば、シーンのスクリーンショットや映像を、SNSや動画配信サイトに投稿することもできる。拡張現実(AR)に対応し、プレーヤーのジェスチャーなどを認識する専用のカメラを使用すれば、実際の風景と映像を重ね合わせて遊ぶことも可能だ。本体には、8GBメモリー、500GB HDD、ブルーレイドライブを搭載。インターフェイスには、USB3.0ポートやHDMI出力などを備え、通信機能は、IEEE 802.11b/g/nのWi-FiとBluetooth 2.1に対応した。初回の数量限定製品として、本体に専用ゲームソフト「KNACK」のダウンロード用プロダクトコードなどをセットにした「PlayStation4 First Limited Pack」と、これに専用のカメラが付属する「PlayStation4 First Limited Pack With Playstation Camera」の2製品も同時発売された。
「価格.comトレンドサーチ」で見ると、「PS4」のラインアップ2機種のなかでも人気が高い「プレイステーション4 HDD 500GB First Limited Pack ジェット・ブラック CUHJ-10000」のアクセス数は、発売日の2月22日に前日比で約3.2倍となる54,260PV/に急増。クチコミは2機種合計で164件が投稿された。ただし、前モデル「PS3」の発売時ほどの盛り上がりはなく、在庫もまだ残っている店もあるなど、その立ち上がりは比較的静かだったといえる。23日の最安価格は、「PlayStation4 First Limited Pack」が39,994円、「PlayStation4 First Limited Pack With Playstation Camera」が43,955円と、ほぼ定価ベースでの販売となっている。
「PS4」2製品に対するユーザーレビューは、2月24日現在で22件が投稿されており、「PlayStation4 First Limited Pack」が4.43の評価で、「PlayStation4 First Limited Pack With Playstation Camera」が3.84の評価。このうち「PlayStation4 First Limited Pack」に対する評価点を項目別に見ると、「描画・画質」と「サイズ」が4.83、「操作感」が4.57で特に高くなっている。レビュワーのコメントでは、「1080p/60fpsの画質は最高。次世代機といっても過言ではない」「とにかくグラフィックが凄い!PS3とは次元が違う」「据え置きゲーム機として史上最強の高画質」「プレイへの没頭感が段違いでした」など、ほとんどの人がグラフィック性能の向上を高く評価していた。また、動作レスポンスについても、「すごく良いです」「PS3ではほぼ不可能だったマルチタスクに対応しています」「非常にヌルヌルと快適に動く」「一度体感すると、PS3にはまず戻りたいとは思わない」「スペック的に4、5年は安泰ではないでしょうか」など、ハードウェアの仕上がりはかなりいいようだ。
そのほか、「コントローラーがかなり進化してます」「コントローラーから声が聞こえてきたのにはぶったまげました」「シェアボタンによるTwitter・Facebookへの画像、ビデオの投稿機能は、想像以上に使いやすいです」や、「パワフルな次世代機とは思えないほどコンパクトな仕上がりです」と、操作性の向上や小型化を評価する声も多い。「ゲーミングPCなら、10万円以上払わなければ体験できないスペックのゲーム機が、わずか4万円で手に入る」「史上最強かつ最安のゲーム機」と、コストパフォーマンスの高さをあげる人もいる。いっぽうで、「(PS3用のテレビチューナーである)torneやnasneに対応して欲しかったです」「DLNAクライアントや外付けHDDからの動画・画像・音楽の再生など、メディア機能の向上を期待したい」という声もあった。
2013年11月に米国や欧州で先行発売され、日本では後発の販売開始となった「PS4」。ワールドワイドにおける販売台数は好調に推移しているという。とはいえ、日本では、海外と比べて携帯型ゲーム機が好まれやすい傾向がある。上の図は、「ゲーム機」カテゴリーにおける主要な製品のアクセス数の推移を表したもの。2月10~16日の1週間を対象としているため、本製品が発売された2月22日を含む2月17~23日週はこれより多くなりそうだが、現在のところ、ニンテンドー「3DS LL」が本製品を上回って推移している。また、スマートフォンやタブレット向けのゲームが急速に普及しており、競合環境は厳しい。海外ではファームウェアによる対応が発表されているネットワーク機能の追加や、現在はまだ少ない「PS4」専用ゲームソフトのラインアップも、「PS4」の売れ行きを左右しそうだ。

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