「プレ金」で午後から寄り道か? 「早帰り」取り組み確認できた企業は120社

政府と経済界が考案し、月末の金曜日の仕事を早く切り上げることで消費を喚起しようとする「プレミアムフライデー(プレ金)」が24日からスタート。大和ハウス工業(大阪市)など導入企業では、従業員を早帰りさせるなどの取り組みがみられた。

プレ金は2月から毎月末に実施。飲食店や百貨店などは仕事帰りの人を呼び込もうとする催しや、関連商品を販売する。経済産業省によると、23日時点で早帰りなどの取り組みが確認できた企業は120社程度という。

大和ハウス工業はこの日から、パートを含む全国の従業員約1万9千人を対象に偶数月の最終金曜日の午後を有給休暇にできる制度を開始。通常の勤務時間は午前9時~午後6時だが、始業を午前8時に早め、午後を有給扱いとした。広報担当者は「業務効率化の意識付けも図りたい」と話す。

この日から毎月最終金曜日の終業時間を午後3時に繰り上げるソフトバンク(東京)は4月からの2年間、プレ金を「成長への投資」に使ってもらおうと、全社員に毎月1万円の支援金を支給。PR会社「サニーサイドアップ」(同)も同様に繰り上げ、この日から全社員に支援金3200円を支給する。担当者は「経済活性化にも寄与でき一石二鳥だ」と期待を寄せる。

大阪市北区の大和ハウス工業本社では正午になると、従業員らが次々と退勤。法務部知的財産室の岸田佳恵さん(32)は「今週は今日のために仕事を手元にためないよう、効率を考えてきた。午後から美容院に行くつもりで、土日が有効に使えるのでありがたい制度だ」と話していた。

タイトルとURLをコピーしました