英バンド「クイーン」の人気曲「ボヘミアン・ラプソディ」が、20世紀に発表された楽曲の中で最もインターネット上で再生されたと認定された。再生回数は16億回を突破。ボーカルのフレディ・マーキュリーの生涯を描いた、曲と同タイトルの映画が世界中で人気になっていることを受けて、回数が急増したとみられている。
米ユニバーサル・ミュージック・グループが11日、発表した。ミュージックビデオの再生回数に加えて、動画投稿サイト「ユーチューブ」や音楽配信サービス「スポティファイ」で再生された数が含まれている。以前はニルヴァーナの代表曲「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」が首位だったという。
「ボヘミアン・ラプソディ」は、1975年に発売されたクイーンのアルバム「オペラ座の夜」に収録。曲の全長が当時としては異例の約6分で、オペラのようなコーラスからハードロックへと曲調が変わることが特徴の一つ。シングルカットされると英国では9週連続で1位を獲得し、2004年にはグラミー殿堂賞を受賞した。
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイは「ロックの川はストリーミング(再生)へと変化した。今でも我々の音楽が全力で流れていることがとてもうれしい」とコメントした。(軽部理人)