「ミサイル撃っている場合か」 茂木外相が北朝鮮など非難

茂木敏充外相は31日午前の記者会見で、北朝鮮による相次ぐ短距離弾道ミサイル発射や、中東イエメンからサウジアラビアへの弾道ミサイル攻撃について、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を念頭に強く非難した。「いま世界が何と戦うべきか。コロナウイルスの脅威だ。ミサイルを撃っているタイミングか」と述べた。

 北朝鮮での新型コロナウイルスの感染者数は明らかになっていないが、相当数に上っているとの指摘もあり、中東地域でも感染は急速に拡大している。茂木氏は「(当事国で)コロナウイルスの感染者がたくさん出ているかもしれない。コロナウイルスに世界全体が一致して取り組むことが何より重要だ」と強調した。

 北朝鮮は29日、東部の元山(ウォンサン)付近から日本海に向け、弾道ミサイル2発を発射した。21日に続き、今年4回目のミサイル発射となった。

 サウジアラビアの首都リヤド上空などでは28日、サウジ主導の連合軍が弾道ミサイルを迎撃した。犯行声明は出ていないが、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃とみられている。

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