■茹でずにオッケー!の最強冷凍野菜マニュアル
人参や大根、ブロッコリーなどは一度茹でてから冷凍しなくてはいけないと思っている人はいませんか? 実はほとんどの野菜類は下処理をせず、そのまま冷凍することができます。
以下のコツを踏まえて、野菜のホームフリージングに挑戦してみてください。
■冷凍野菜の作り方
1.野菜は食べやすい大きさに切り、水気をよく拭き取る
2.アルミトレー、もしくはアルミホイルになるべく重ならないように広げる
3.冷凍庫に「急速冷凍」モードがある場合は、これを選択。なければなるべく温度を下げて、一気に急速冷凍する
4.凍ったら1つひとつ取り出せるようにほぐして、ジップロックなどの袋に入れて冷凍庫で保存する
5.使うときは解凍せず、そのまま茹でる、炒めるなどの調理で使う
●冷凍できない野菜
・じゃがいも……そのままではスカスカになるので、茹でて皮をむいてから、マッシュポテトにすれば冷凍できる
・さといも、さつまいも……茹でてからなら冷凍可能
いずれも炊飯器でまとめて茹でてしまうととても楽ですよ。
●食感が大きく変わる野菜
・キャベツ、白菜……ざく切りなどにして冷凍できるが、調理後の歯ごたえはなくなる。煮物やシチューなどにはすぐ煮えてとても便利
・きゅうり……一般的には冷凍不可となっているが、冷凍後におろし金ですり下ろしてドレッシングやたれなどに混ぜて使うことができる
■野菜は「ミックス」して冷凍することで価値が倍増
そしてここからが筆者いちおしの冷凍野菜の醍醐味。上記の方法で野菜を冷凍したら、よく作る料理に合わせて野菜をミックスして保存しておくと、調理が激楽になります! 急速冷凍後、袋に入れる際に、以下のように数種の野菜をミックスしてみましょう。
筆者イチオシのミックス野菜シリーズは以下のとおり。ぜひ試してみてくださいね。
■ももせ流ミックス野菜の作り方
●洋風野菜ミックス
・パプリカ、ズッキーニ、ブロッコリー、セロリ
・オプション:トマト、玉ねぎ
ラタトゥイユや洋風八宝菜などがそのまま作れます。またスープ、シチューやカレーの最後にひとつかみ入れることで不足しがちな野菜を一気に補充!
●定番根菜ミックス
・人参、大根、玉ねぎ
じゃがいもの代わりに大根をプラス。肉じゃが、シチュー、筑前煮などの煮物のほか、カレーにもよく合います。大根は生のままでオッケー。火の通り時間も短くなります。
●きのこミックス
・しいたけ、しめじ、エリンギ、まいたけなどお好みのきのこを数種ミックス
しいたけやエリンギなどは千切りに。その他は小分けにして冷凍してミックスしておくと、味噌汁や炒め物にそのまま放り込むだけで、一気に献立が豪華になります。そのままバターで炒めても。あと1品欲しいときにとても便利。
●豆ミックス
・いんげん、スナップエンドウ、さやエンドウなど
・オプション:ブロッコリー
茹でずにそのまま、食べやすい大きさにしてミックス冷凍しておくと、付け合わせなどに便利! ヨーロッパでは豆類のミックス冷凍商品は定番です。
■これだけある! 冷凍野菜のいいところ
野菜は、「洗う→切る→残った野菜をポリ袋などに入れてまた冷蔵庫にしまう」というプロセスが発生します。皮をむく必要がある野菜は、さらに手間が増えるため、忙しい人はどうしても根菜類が献立に登場しにくくなるという悩みも。
肉などに比べて、野菜は冷凍しにくいという先入観がある人もいると思いますが、冷凍野菜は実はこれだけいいことがあるんです。
1.冷凍により繊維が壊れるため、調理の加熱時間が大幅に減る
2.新鮮な状態で急速冷凍することにより、長期冷蔵するより栄養分が維持できる
3.きのこ類など、冷凍により栄養価が高まる素材もある
4.ほんの少量使いたいときにも便利
5.安いときにまとめ買いして冷凍しておくことで、節約になる
6.気軽に使えるから、野菜の摂取量が増える
週末など時間がある時、旬で野菜がとても安かった時、家庭菜園の収穫があったり、実家などからたくさん野菜を送ってもらった時など、まとめてミックス冷凍しておけば、日々の料理がラクチンに! ぜひ試してみてくださいね。