「メルカリ貧乏」に陥ってしまう人たちの残念すぎる「4つの特徴」

メルカリで使わないものを売ってお金に換えることで、今の生活よりも金銭的には豊かになります。それを目的として、メルカリを利用している人がたくさんいるのも事実。

一方で、メルカリにしがみついてばかりいると、逆にお金を「失う」ことになってしまう場合もあります。それを筆者は「メルカリ貧乏」と呼んでいます。「メルカリを良しとする人間が何を言っているのだ?」――そんな声も聞こえてきそうですが、今回は意識しないと陥ってしまう「メルカリ貧乏」について解説していきます。

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メルカリ貧乏とは?

「メルカリ貧乏」とは、お金を得たり、何か得をしたりするためにメルカリを利用しているはずなのに、長期的にみると実は損をしてしまっている状態のことを指します。筆者が自分の経験を通して名づけました。

メルカリを使う目的の一つは、不用品を売ってお金を得ることですし、それは正しい考え方だと思います。もちろん筆者もそのような目的でメルカリを使っています。

しかしメルカリの使い方だけではなく、メルカリとの関係性を考えていくことも、利用し続けるためには大切だと思います。メルカリを使って損をしてしまうのは、本来の目的から考えても不適切でしょう。

以下では、具体的にどのような状態が「メルカリ貧乏」に当てはまり、どうすれば未然に防げるのかを4つのポイントに絞って紹介します。前述した通り、筆者が経験を通して学んだ知見です。

売れる不用品を売れない心理

自宅に使わないものがあり、メルカリで売ってみようと思って相場を見てみたら、自分が想像していた以上に安かったという経験がある人も少なくないと思います。そうなると、がっかりして売るのをやめてしまうのですが、これは大きな機会損失につながる可能性があります。

基本的にものの価値は時間の経過とともに下がります。次に売ろうと思った時には、今見ている価格よりも下がってしまうのが一般的。後になって「やっぱりあの時に売っていればな」と後悔することもあるでしょう。メルカリで相場を見たばかりに売る機会を逃してしまい、気持ちも沈んでいる状態です。

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このようになってしまう本当の原因の1つは、買った時の価格にこだわってしまっていることです。筆者の知り合いにも多いのですが、「これはもう使わないですよね?」と聞いても「3万円で買ったし、そんな値段ではもったいない」と、売るのをやめてしまうのです。

また筆者自身、値段にこだわってアウターをなかなか売ることができなかった結果、結局タイミングを逃して、思った以上に安い価格で売ることになってしまった経験があります。買った時から時間が経っていますし、中古品になれば価格が下がるのは当然です。「買った時の価格に関係なく、今の相場を見る」、そして「時間が経てばさらに相場が下がる」と思って出品することが大切になってきます。

安いと思って購入し、予算オーバーに

ほしいものをメルカリで探していると、新品よりも安くてついついたくさん買ってしまうことはありませんか? 筆者の場合、洋服がそうでした。あるブランドの服にハマっていた時に、定価よりも安いと思って何枚も買ってしまったことがあります。そのブランドは、形は同じでも色違いアイテムを出すブランドなので、次々に欲しくなってしまって……。

しかもメルカリではどんどん商品が出品されてくるので、「あれもこれも」となりがちです。事前に予算をしっかり決めないと、散財してしまうかもしれません。

これを防ぐには、メルペイスマート払いを使うと良いです。これは、今月使った分を翌月にまとめて支払う後払いのサービスですが、使える金額の上限があるので予算管理もできます。「その月の枠を使い切ったらそれ以上は買わない」と決めてしまえば、予算オーバーは防げます。

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メルカリで売る前提で買ってしまう

メルカリのユーザーには、「売ることを前提に買う」という考えの人もいます。新品を買った時点ですでに、いつか使わなくなればメルカリで売ろうと決めておくということです。

この考えを突き詰めると、新品を買うときにメルカリで売りやすいものを選ぶようになります。例えば、電子レンジを買うにしても、自分が使いたいものではなく、メルカリで人気のメーカーの商品を選ぶというわけです。筆者はこの考え方には賛成ですし、実際にそういった観点で商品を選ぶこともあります。

ただし、メルカリでより売りやすい商品は、往々にして有名ブランドの商品であり、値段が高いことも少なくありません。そのような物を買うにはお金が必要なので、メルカリで高く売れるから良いというわけではないということです。それに先ほども触れた通り、売る時には買った値段よりも下がるケースがほとんどなので、元を取ることは難しいと思っておいた方が良いでしょう。

筆者もメルカリで売れると思って、お試し感覚で買ってみたこともありますが、結果的に金額は大きなマイナスになったという経験があります。もちろん使えたことには価値がありますし、その点は自分でも納得しているのですが、チャレンジ消費するものは選ぶ必要があります。

例えば、一定の人気のあるメーカーの家電です。筆者自身がメルカリを見て驚いたのは、バルミューダの家電の値段が高いことでした。中古であっても定価に近い金額で売り切れになっていたこともあるほど。他にも人気のメーカーはありますから、買った金額で売れるケースは少ないにせよ、メルカリで相場を調べてから購入するのもアリだと思います。

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メルカリを気にして、時間を無駄にする

メルカリを使い始めた頃は、出品した商品が気になって仕方なくなることもあります。どれくらいのユーザーが見ているかをいちいち確認したり、いいね!やコメントがつくと即座に反応したり。そうなる気持ちもわかりますが、メルカリを気にするあまり、肝心の仕事に集中できなくなってしまう場合もあります。

また何度もメルカリを見ていると、当然その分だけ時間を使っているので、時間の無駄になることも。金銭的に損をするわけではないのですが、時間という有限の財産を無駄にしてしまうことがあるのです。「時は金なり」と言いますが、「あの時間がもったいなかったな」と後悔してもどうすることもできません。

また、自分が出品した商品が売れないとソワソワしたり、イライラしたり、気持ちが落ち着かなくなります。これも仕事に影響することもあるでしょう。筆者の場合、メルカリの前に利用していたヤフオク!でこのような経験をしています。

事実、出品した商品になかなか入札がなくて、気が気ではありませんでした。もし当時の自分に何か伝えられるとしたら、「そんなに気にしても仕方ない。とりあえずヤフオク!から離れよう」と言いたいです。

もしメルカリが気になって仕方ないならば、通知を受け取らないようにするのも対策の1つです。そしてメルカリは隙間時間に行うものとして、最初は意識的に見ないようにする努力も必要になってくると思います。

先ほどの時も筆者は、あえてヤフオク!を見ないようにしていました。そうすると、だんだん気にならなくなるものです。本来自分がやるべきことは他にもあるのだから、まずはそちらを優先して、生活を乱さないというルールを作ることが大切になってきます。

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メルカリ貧乏は、いってみれば「メルカリ依存症」なのかもしれません。メルカリが生活のインフラになりつつあったとしても、もっと他に目を向けることも必要です。当然ながら、同時並行でお金もしっかり管理することで、金銭的な損失も予防できるはずです。

メルカリ自体はとても有益なサービスであるにもかかわらず、後々、「メルカリを使わなければよかった…」となるのが一番切ないですから、それだけは避けるように今から計画的に利用していきましょう。

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