「モペット」と呼ばれるペダル付き原付きバイクを巡る苦情が相次いでいることを受け、警視庁は10日、東京都渋谷区の神宮前6丁目交差点付近で公開取り締まりを行った。無免許運転や歩道走行など、計5人、6件の違反を確認した。 【画像4枚】便利?危険?次世代モビリティーの「モペット」って何? 交通執行課や交通機動隊の捜査員らが、約20人体制で1時間半にわたり実施。違反の内訳は無免許運転2件、ヘルメット未着用2件、歩道走行1件、ナンバープレート未装着1件だった。 モペットは道交法上は原付きバイク以上の扱いで、原付きバイクなどの運転免許が必要。歩道は走行できず、ヘルメットやナンバープレートをつけることなどバイクに必要な交通ルールを守ることが求められる。 一方、若者を中心にルールを知らずに運転しているケースも多いとみられ、「歩道を走っていて危ない」などの苦情が相次ぐ。令和5年の人身事故は24件で、今年1月には無免許運転で70代女性をはね骨折などのけがを負わせたとして20代の男が書類送検されている。取り締まり件数も4年は31件、5年は56件、今年は2月末までに37件(暫定値)と急増している。 交通執行課の丸山佳高管理官は「モペットは自転車ではなくバイクであることを認識し、交通ルールを守って安全に走行してほしい」と呼び掛けた。