「ライドシェア」仙台で6月7日スタート 宮城運輸支局が数社に許可へ

タクシー事業者の管理下で、一般ドライバーが自家用車を使って客を有料で運ぶ「日本版ライドシェア」が仙台市内で6月7日に始まることが29日、関係者への取材で分かった。宮城運輸支局が今月31日にも、参入申請した市内のタクシー事業者9社のうち、数社に許可を出す見通しとなった。

 宮城県タクシー協会によると、参入する9社と配分された運行可能台数は表の通り。5月29日時点で7社が許可申請している。

 仙台市内は金曜午後4~7時台、土曜午前0~3時台にライドシェアが実施される。両時間帯に不足するタクシーは金曜が50台、土曜が30台。9社合計でそれぞれ半分を穴埋めする。

 初日のスタートを見込む高砂タクシー(宮城野区)はタクシー運転手が同社社員の自家用車で運ぶ予定。杜の都交通(太白区)はタクシー以外の社用車を使い、当面は2種免許を持つ内勤社員がハンドルを握る。

 両社とも一般ドライバーの研修が終わり次第、切り替える。杜の都交通の岩崎伸副社長は「利用者の利便性向上と交通インフラ構築に貢献したい」と話した。

 初日は配車アプリ「DiDi(ディディ)」を運営するDiDiモビリティジャパン(東京)が出発式を開く。式典前に配車リクエストの予行演習を実施し、午後4時に運行を始める。

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