「ワンピース」主人公に学ぶ信頼される方法とは

特別なことはしていないのに周りに自然と人が集まってきたり、困っているとどこからか助けてくれる人が現れたり。そんな不思議な能力を持っている人が、一人や二人はいるもの。人望があり、仲間から信頼される人。そんな人の代表例が国民的マンガ「ワンピース」の主人公・ルフィだ。
 同マンガは今月発売の最新刊が週間売り上げ200万部超えるという人気作だが、ルフィは無謀で思慮に欠けたところがあるものの、何より仲間を大切にするため、信頼され、人望も厚い。逆にルフィが困っていれば、近しい仲間はもちろん、多くの人が彼を救おうとする。そんなルフィが仲間と信頼関係を作っていく姿に本気で学ぼうとする『ルフィの仲間力 「ONE PIECE」流、周りの人を味方に変える法』(アスコム刊)が人気だ。
 本書は、ワンピースの名シーンを例に挙げながら、お互いに信頼しあい、ライバルでもあり、助け合うこともできる、まさに「ルフィ一味」のようなチームを作るためにはどんなことが必要か、という視点で綴られている。著者は関西大学社会学部の安田雪教授。人や組織のつながりを分析するネットワーク論の第一人者だ。安田教授は「ワンピースの人気の秘密は、中心的なテーマが“仲間”だからではないでしょうか。この本では、ルフィのように仲間を集め、絆を深め、その仲間たちと大きな夢を叶える方法を本気で突き詰めました」。安田教授による仲間の定義は「一人では到底かなえられない夢を共有する人たち」とのこと。
 「麦わらの一味は何と闘っているのか」「ルフィとウソップの決闘の意味とは」「なぜ、大人たちはルフィを助けたくなるのか」「別々の目標を持っているのに、チームがひとつになれるのはなぜ?」「もしもクロコダイルが上司だったら」「ロビンを引き離そうとする悪意とは何か」など、ワンピースの名シーンを思い浮かべながら、「ルフィの仲間力」を身につけられる内容になっている。
 発売直後からリブロ池袋本店、紀伊國屋書店新宿南店のビジネス書ジャンルで1位になるなど、ベストセラーになっている。ワンピースファンはもちろん、リーダーとしての素養を身につけたい人、真の仲間が欲しい人にオススメだ。

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