「三陸復興」構想を発信へ アジア国立公園会議 概要発表

 仙台市で11月に予定される第1回アジア国立公園会議の開催地説明会が29日、市内であり、環境省が概要を公表した。東日本大震災で被災した東北沿岸部の自然公園を再編する「三陸復興国立公園」構想など保護地域の取り組みを発信するほか、アジア各国の自然公園保護と発展に向けアジア保護地域憲章を採択する。
 説明会にはNPO、自治体、企業などの担当者約20人が参加。説明した環境省国立公園課の高橋啓介課長補佐は「復興公園の取り組みは自然災害の多いアジア各国にも参考になり、アジア全体の保護管理水準の向上につながる」と強調した。
 会議は11月14~17日、青葉区の仙台国際センターで開く。アジア23カ国の行政職員や研究者ら約500人が参加予定。アジアの保護地域のための行動指針の策定や国境を越えた連携、姉妹公園締結の推進を目指す。
 期間中は世界自然遺産やジオパーク(地質遺産)など国際的保護地域の活用を検討。日本の国立公園で進む自治体と住民による協働型管理モデルを提案する。

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