「世界の終末は10月21日」、予言した米キリスト教徒は沈黙

[アラメダ(米カリフォルニア州) 20日 ロイター] 今月21日を「世界の終末の日」と予言してメディアの注目を集めた米国のキリスト教徒ハロルド・キャンピング氏(90)が、「審判の日」を前に沈黙を守っている。
 ラジオ局「ファミリー・ステーション」を主宰するキャンピング氏は今年、5月21日を「最後の審判の日」と予言して一躍話題の人となった。その後、当日に何も起こらなかったのは計算ミスだと釈明し、新たに10月21日を世界の終末の日と予言し直した。
 同ラジオ局によると、それから約1カ月経った6月には発作を起こして入院。その後は公の場にほとんど姿を現しておらず、全米60カ所以上で放送されていた番組も中断したままとなっている。
 20日に電話取材に応じたラジオ局の広報担当トム・エバンス氏は、キャンピング氏は番組ホストを「引退した」が、会長職にはとどまっていると説明。予言に関するコメントは差し控えた。
 5月21日の前には、支持者らが全米約2200カ所に最後の審判の日に関する屋外広告を掲示するなど、米国で大きな騒動となっていた。しかし、今回はそうした動きもほとんど見られない。

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