「予算否決なら住民投票」 宮城・大郷スマートスポーツパーク(SSP)構想巡り、町長が議会で方針

大郷町のスマートスポーツパーク(SSP)構想を巡り、田中学町長は24日の町議会全員協議会で、構想の関連費用を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を26日の臨時会に再提出する方針を示した。否決された場合は、構想推進の是非を問う住民投票を実施する考えを明らかにした。

 田中町長は、予算案が否決された場合に ついて「事業をやるかやらないかの投票を実施したい。町民の意思を確認する」と述べた。構想対象となる粕川地区の6行政区長らから事業推進の要望書を受け取ったことにも触れ、「議会の動向によって無視することはできない」とも語った。

 町によると、住民投票に踏み切る場合、地方自治法に基づいた関連規則を設けて実施する。これまでに2回開いた住民説明会をさらに数カ所で開催する考えもあるという。

 補正予算案に盛り込むのは、事業提案者のスポーツX(京都市)がサッカー場12面と宿泊施設2棟を整備する予定の19ヘクタールを地権者から購入する費用など1億7283万円。

 町議会は6月定例会で、一般会計補正予算案から構想の関連予算を削除する修正動議を賛成多数で可決した。議員からは「町民への説明が不十分。先行きを不安に思う住民もいる」などの声が上がった。

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