「亘理と渡」に縁!誘致へオリジナルCM

宮城県岩沼市と宮城県亘理町は、南東北や北関東に両市町の魅力を発信する「あぶくまリバーサイドにぎわい創出事業」に着手した。共同制作したオリジナルCMを映画館で流すなどして観光客の誘致を図り、東日本大震災で打撃を受けた地域経済の復興と活性化を目指す。
昨年3月に全線開通した常磐自動車道などを利用し、両市町を訪れるきっかけをつくるのが狙い。接続する仙台東部道路岩沼、亘理両インターチェンジ(IC)や亘理町内の常磐道に3月開業予定の鳥の海スマートICの利用を促していく。
PR策の目玉は「シネアド」と呼ばれる映画館でのオリジナルCMの上映。両市町の観光地や名所で撮影した15秒のCM計8本を制作し、2月末から1カ月間、県内や山形、福島、栃木、茨城の5県の12館で計3万2000回上映する。
1月30日には、故石原裕次郎さんの物まねで人気のタレントゆうたろうさんが、亘理町内の復興事業で整備した特産のイチゴ生産団地など4カ所を回って撮影した。芸名に「わたり」が入る俳優渡哲也さんと石原さんが縁が深いという理由で起用した。
高速道利用者向けのフリーマガジンでのPR広告掲載、常磐道南相馬鹿島サービスエリアでの集客イベントも企画している。事業費は3568万円で、国の地域創生交付金を活用する。
亘理町の担当者は「CMやイベントを通じて両市町を知り、周遊してもらうきっかけになってほしい」と期待する。

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