東日本大震災の後、宮城県多賀城市などに支援物資を送った歌手のGACKT(ガクト)さんが4日、同市役所を訪問した。
GACKTさんは3、4の両日、仙台市で開いたライブの合間に多賀城市や仙台港周辺を訪ねた。「震災の傷跡も残っているが、(復旧を進めた)人の力ってすごい」と述べ、「復興には10年以上かかるだろう。継続は容易ではないが、風化させないことが重要だ」と力を込めた。
震災直後、GACKTさんは芸能界の知人やファンクラブに呼び掛け、支援物資を集めた。多賀城市の知人に被災状況を聞き、水や食料、紙おむつなどを13トントラック3台に積んで届けた。タンクローリー20台分のガソリンなども提供した。
懇談した菊地健次郎市長は「支援に助けられた。本当にありがたかった」と感謝した。
GACKTさんは物資を保管した東北学院大多賀城キャンパスも訪れ、講義に飛び入り。「壊れた日本を立て直すのはここにいる君たち。期待している」と学生にエールを送った。
6月には被災地支援のための社団法人「SHOW YOUR HEART基金」(伊沢治平理事長)を仙台市に設立している。