宇宙新興企業「ALE(エール)」(東京都港区)は20日、人工衛星から金属の粒を放出し、夜空に「人工流れ星」をつくる計画について、2023年に実施を延期すると発表した。
今年行う予定だったが、2月中旬に金属粒を放出できない異常が判明したという。地上からの復旧は不可能と判断し、開発中の人工衛星を22年後半に打ち上げ、再挑戦する。
同社は約400個の金属粒などを搭載した人工衛星を昨年12月に打ち上げ、準備を進めてきた。計画では高度400キロ・メートルを回る人工衛星から金属粒を放出、高度60~80キロ・メートル付近で高熱になった粒が青やオレンジ、緑など5色に光る「人工流れ星」を、地上から楽しんでもらう。