「仕事運が良い人or悪い人」の4つの違い

頑張っても仕事がうまくいかない“仕事運の悪い人”と、ピンチのときになぜかどこからともなく助け舟が入ってくる“仕事運のいい人”。一体何が違うのでしょうか?

“運”というと、自分ではコントロールできない不思議なもののように思われるかもしれません。しかし、“仕事運のいい人”をよくよく観察していると、いくつかの共通点が浮かび上がってきます。

そこで今回は、書籍等を参考に、仕事運を決める4つの代表的な要素についてお伝えします。

■1: 授かった運を活用する力を培う“日ごろの準備”

「私は仕事運がない」と思っている人も、じつは自分のところにやってきた運に気づいていないだけかもしれません。

運に気づかなければ、それは無いも同然。有名なことわざに“チャンスの女神には前髪しかない”というものがありますが、やってきた運はいつまでも自分のところにとどまってはくれません。素早く捕まえないと逃げてしまいます。

その一瞬のチャンスをモノにするためには、やはり日ごろの準備・努力がものを言います。

ラビ・マービン・トケイヤー著『<新版>ユダヤ5000年の教え』でも、幸運を活用するための訓練が必要だと述べています。

<幸運はやってきても蝶のようなものである。美しい、珍しい蝶が近くにやってきたとしても、それだけでは何も手に入らない。自分で捕らえなければならないのだ。つまり、幸運を自分のものとするのには、やはり努力が必要なのである。第一、幸運がやってきたのを見極めるにも、訓練がいる>

また、このようなユダヤのことわざもあります。

<幸運に恵まれるために知恵はいらない。しかし、この幸運を活かすためには、知恵がいる。>

仕事関連の勉強や筋トレ、自分を良く見せてくれる服装やメイクの練習など、思いつく限りの“準備”をさっそく実践してみましょう。

■2: 自分のためにベストな人・場所を選んでいる? “適切な自己評価”

過去記事「私だけの強みって?隠れた才能に気づき“仕事力を底上げする”3ステップ」でも触れましたが、自分の努力・能力を適切に評価しましょう。そして、それに見合ったチャンスがやってきたら、胸を張って堂々と掴みましょう。

謙虚な姿勢もある程度は大切ですが、あまり遠慮しすぎるとせっかく自分のところにやってきた仕事運をつかみ損ねてしまうかも。

■3: 自分と比べて嫉妬していてはもったいない! “自分よりも優れた人と交流する”

自分よりも優れた人を見ると、「あの人に比べたら私なんて……」と嫉妬したり落ち込んでしまうこともあるでしょう。立派な人のそばにいると、いたたまれない気分になって逃げ出したくなるという人もいるかもしれませんね。

そのような嫉妬心は、程度は違えど誰にもある自然な感情です。けれども、嫉妬心にかられて仕事運を逃してしまうのはもったいないかも。

“朱に交われば赤くなる”と言われているように、人間は自分が思っている以上に周囲の人や環境から大きく影響を受けているもの。桑原晃弥氏の著書『ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』によると、“世界最強の投資家”と謳われるアメリカの億万長者ウォーレン・バフェットも次のような名言を残しているそう。

<自分よりも優れた人間とつき合ったほうがいいというのを学んだ。そうすれば、こっちもちょっぴり向上する>

この“優れた人とつき合う”というのは、有名人や権力者など社会的地位の高い人にすり寄るという意味ではありません。

たとえ無名でも、誠実で良心的な性格だったり、優しく思いやりのある人も“優れた人”です。反対に、今のところは権力を振るっているけれども、反道徳的な性格をもち社会全体に悪影響を及ぼしているような人物であれば、たとえ社会的地位が高くても、一緒にいて向上するということはないでしょう。

■4: 仕事=世の中に尽くすこと。世の中から求められる“誠実さ”

<知性、エネルギー、そして誠実さ。最後が欠けていると、前の二つはまったく意味のないものになる。>

こちらも、ウォーレン・バフェットの言葉です。

世の中のために尽くした対価としてお金をもらえるのが、“仕事”。生活するためにお金を得ることも、もちろん大切。しかし、仕事の本質を忘れて私利私欲に走ってしまうと、短期的には“成功”できるかもしれませんが、遅かれ早かれ凋落してしまうでしょう。

以上、仕事運が良い人と悪い人の違いについてご紹介しましたが、いかがでしょうか?

斬新な手法を編み出すよりも、“当たり前”のことを徹底的にやる方が、意外と仕事運がアップするのかも。

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