「仙台いちご」のブランドで知られる宮城県亘理、山元両町産のイチゴが18日、今季初めて出荷された。時期は平年並みで、出来栄えは良好という。
山元町山寺の生産者菊地義雄さん(70)のハウスでは従業員が真っ赤な実を摘み取り、家族が一つ一つより分けパックに詰めた。
ハウス9棟で「とちおとめ」を栽培する菊地さんは「粒はまだ大きくないが、品質は良く味もいい。喜んで食べてもらえると思う」と話した。
初日は菊地さんを含む生産者3人と1法人から亘理町吉田の選果場に摘みたてのイチゴが運ばれ、品質を確認後、仙台市中央卸売市場に出荷された。19日に仙台駅東口そばの果物専門店「いたがき本店」で販売される予定。
みやぎ亘理農協によると、11月に向けて出荷量が増え、クリスマス商戦では1日2万パックの出荷が見込まれる。今季は来年6月までに東日本大震災後で最大となる2500トンの出荷を目標としている。生産者は昨季より2人減り191人。