「仙台七夕」いよいよ8月6日開幕 市中心部、交通規制に注意 

仙台七夕まつりの期間中、県警は仙台市中心部で大規模な交通規制を実施する(地図)。大型飾りが並び、多くの人出を見込む青葉区の商店街を中心に車両の通行を禁止する。

 仙台三越周辺の規制時間は3日間とも午前8時~午後10時。国分町通と稲荷小路を結ぶ一部路地は午後7~10時に通行できない。電力ビル周辺の路地は6日が午前7時から、7、8日は午前9時から規制し、午後10時に解除する。中央通につながる路地は午前7時~午後10時に通行を禁じる。

 JR仙台駅と勾当台公園市民広場、藤崎ファーストタワー館付近の3カ所に、それぞれ観光案内所と急病人に対応する臨時救護所を設置する。今年は仙台フォーラス前に観光案内所は置かない。フォーラス前と電力ビル付近、市民広場の3カ所には臨時警備派出所を設ける。

 中心商店街での大型飾り出展は6、7日が午前10時~午後10時、8日は午前10時~午後8時ごろとなる。

熱中症を防げ! ミスト機能付き大型冷風機、クーリングシェルター用意

 仙台七夕まつり(6~8日)の期間中は厳しい暑さが予想され、市民や観光客の熱中症対策が課題となる。主催する仙台七夕まつり協賛会は仙台市青葉区のメイン会場近くに、ミストを発生させる大型冷風機を設置する予定。市も猛暑時の一時避難所「クーリングシェルター」の活用を促し、「小まめな水分補給など体調管理に十分気を付けてほしい」と呼びかける。(経済部・横山浩之)

 仙台管区気象台によると、まつり期間中の天気は晴れや曇りが見込まれ、予想最高気温は31~32度と真夏日が続くとみられる。昨年はまつり初日の6日に最高気温34・6度を記録した。

 協賛会は、臨時救護所を置く市内3カ所のうち、メイン会場のアーケード街に近い勾当台公園市民広場、藤崎ファーストタワー館前の2カ所に、ミスト機能付き大型冷風機を置く。ただ、会場での対策は限界もあり、協賛会事務局の担当者は「来場者は体調管理に気を配りながら、まつりを楽しんでほしい」と話す。

 仙台駅前商店街振興組合は期間中、JR仙台駅周辺の大型商業施設などで、計1万5000本のうちわを配布する。独自の暑さ対策は3年目で、今年は市出身のアーティスト、佐々木香菜子さんがデザインした。振興組合の担当者は「うちわはコンパクトで使い勝手がいい」と利用を勧める。

 市は今年7月、熱中症特別警戒アラート発表時の一時避難場所として、市有施設77カ所をクーリングシェルターに指定した。まつりメイン会場周辺には、仙台三越定禅寺通り館のエル・パーク仙台、青葉区中央市民センターなど8施設があり、利用を呼びかける。

 市消防局救急企画課の担当者は「疲労が蓄積していると、熱中症になりやすいので注意が必要。日傘の利用と、小まめな水分補給といった対策をしっかり心がけてほしい」と念を押す。

商店街に「青竹」搬入、飾り準備も着々

 仙台七夕まつりが6日、開幕する。8日までの3日間、仙台市中心部や周辺の商店街が約1500本の竹飾りで彩られる。杜の都の伝統や文化を受け継ぎ、東日本大震災や能登半島地震の被災地の復興を願う。

 市中心部の6商店街には4日、吹き流しや短冊などを飾り付ける青竹が運び込まれた。今年は、昨年より16本多い計265本の大型飾りが出展される。

 青葉区の一番町四丁目商店街では、白石市で切り出された高さ16~17メートルの青竹55本が47店に配られた。まつりを主催する協賛会が派遣する「サポーター」の5人も運搬などを手伝った。

 青竹を納入したマルイチ商事(若林区)の壹岐直紘社長は「上出来の仕上がりになった竹をそろえた。豪華な飾りで観光客を出迎えたい」と語った。

 各店は竹が到着すると枝を払い、長さを調整するなど準備に汗を流した。玉澤総本店一番町店の庄司一江店長(65)は「昨年とまた違い、人出があると期待している。緑と夜空をイメージした飾りを楽しんでいただきたい」と話した。

 今年は5年ぶりに3日間とも平日となるが、協賛会は計200万人以上の人出を見込む。仙台管区気象台によると、期間中は曇りや晴れの天気が続き、最高気温は30度を超える見通し。

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