「仙台港」復興発信へ とうほく自動車フェスタあす開幕

 自動車の歴史と未来を紹介する「とうほく自動車フェスタ」は20日、仙台港近くの東北最大規模の展示場「夢メッセみやぎ」で開幕する。29日までの期間中、世界初のガソリン車から次世代車まで約110台が並ぶ。
 夢メッセみやぎは東日本大震災の津波被害で休業し、フェスタは展示場の事業再開第1弾として、仙台港周辺の復興を発信する機会にもなる。
 フェスタは「クルマ進化の歴史」「クルマの未来」など、会場を8ゾーンに分けて車両を展示する。
 トヨタ博物館(愛知県)が所蔵する国内外の名車のほか、自動車各社が開発を競う次世代車などが登場。東北大が研究を進める次世代型都市も紹介される。
 会場には最新車両が試走するステージや自動車の魅力を体験できるコーナーも設ける。入場無料の屋外展示スペースには震災で活躍した災害用車両なども並ぶ。
 車両の搬入作業は17日から始まり、18日はトヨタ自動車が市場投入を目指す燃料電池車のコンセプト車や、世界最高峰レースのF1で活躍したホンダのレーシングカーなどがトレーラーで運び込まれ、それぞれの展示ゾーンに配置された。
 フェスタは実行委員会と河北新報社などの主催。
 当初は昨年7月の開催予定だったが、震災で延期した。

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